フィルムカメラ

フィルムカメラ界隈、にわかに高騰してる感あるな。

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輸入版カラーネガフィルムFUJIFILM C200

きょうは2020年2月2日、なんか2並びの日だけど、書こうと思ったのはそういうことじゃない。後から読んだ時に時代感がわかったほうがいいと思ったんで、日付から書き始めてみたんだんだけど、ここのところ一段とフィルムカメラ界隈の値段が高騰してきたなとあらためて感じるんだよね。

まあフィルムについては数年前からジワジワと値上がりが続いていて、僕がフィルムを始めた頃から練習用の低価格フィルムとしてお世話になっていたFUJIFILM業務用100も、今や24枚撮りでも一本450円、36枚撮りなら600円とか700円くらいするんじゃないかな。

そんなこともあって最近はそれよりもお得な上の写真のような海外向けの輸入版フィルム、FUJIFILM C200やKodak Gold200を使っていたんだけど、これも半年前くらいまでは36枚撮り10本セットが4500円くらいで入手できたけど、いまネットで見ると7000円くらいまで高騰してる。

FUJIFILM PRO400HやリバーサルのFUJICHROME Velvia100は先日お店で見た時は一本1500円だった。いや、とてもいいフィルムなんだけど、一本でこの値段までになると内心ちょっと怯むところあるよね。僕なんかは現像もスキャンもお店に頼んでるから、これにさらに一本あたり1100円ほど上乗せになる。僕でも高価だなあと思うから、若い人たちにはなかなかインパクトのある値段なんじゃないかと思う。

それに加えてなんだけど、最近フィルムカメラたちも状態の良いものはほんと値段が上がってると感じる。Nikon FEなんかは以前は安くておすすめだったんだけど、今は2万円超えていて、以前のFM2並みの価格かなという印象。数年前は数千円のものが多かった気がするニコマートFTNも2万超えていたり、そうそうFM3Aが以前から高価だったとはいえ、先週お店で見かけた時に10万円だったのはさすがに驚いた。

フィルムライカも僕が手に入れた頃よりは数万円は値上っている印象。これは海外の人たちがいいモノを買い占めてる的な話をよく聞くけど、そのせいか程度のいいものが数少なくなってより希少価値的に高価になっているといったところなのかな。まあ、これがフィルムカメラブームの恩恵なら、フィルム界隈が活性化して欲しい僕としてはむしろ業界関係者の方々の市場も潤うということで良いことなのかもしれないけど、お客さんとなるマーケットの人たちがこのコスト高についていけるかなとちょっと心配もしたり。

フィルムでしか撮れない写真、フィルムでしか味わえない感触があるのは確かなんだけど、例えばやがてフィルム一本で3000円とかのコストになると、これは「好き」という感情だけで本当にのめり込めるのかとか、さすがにデジカメじゃないと量を撮るのは気が引けると思うようになるんじゃないかとか、なかなか趣味で嗜好品とはいえお金のかかる裕福なものになるのかもしれないね。

時代がどんどんデジタル化されていくことの反動みたいなもので、フィルムやフィルムカメラの味が見直されてきただけに、ポテンシャルとしてはこれからもフィルムの世界は伸びる余地があると思うんだけど、問題はこのコストかな。最先端のモノを楽しむのにお金がかかるのはまあ分かるんだけど、古くからあるものを長く楽しみ続けるのにそれ以上のコストがかかるというのは、なんとか食い止められないかなと思うけど、僕なんかがそう思ったところでどうしようもないところもある。この話に答えはないんだけど、そんなことをふと考える日曜日の夜である。

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