12月最初の日曜日、愛犬の鳴き声に少し気だるい体をなんとか起こして、カメラとともに散歩へ出る。今朝選んだカメラは、Leica M-P typ240とSummicron 50/2 1stだ。
ズミクロン1stの艶かしいシルバーの輝きは、あいかわらず僕の撮る気をそそってくれる。街中のスナップでは目立ちにくいブラック塗装のズミルックスがいいが、週末の散歩カメラならシルバー色も気にしなくてよく、むしろブラックボディとシルバーレンズの組み合わせの妙を楽しんでいる。
そして、色といえば何と言っても朝の太陽光線が照らす大地の色がいい。大地の新しい酸素は朝の光合成から生まれるというけれど、色も朝に作られるんじゃないかというくらいいかにも新鮮な色を楽しませてくれる。
僕はあれ、早起きしたことの大地からのご褒美だと思っている。ご褒美なんて大げさなと言われるかもしれないけど、休みの日の朝に太陽がまだ高くない時間に布団を抜け出して外へ出るというのは、怠惰な僕にしてみればなかなか頑張っていること笑。その怠け者へのご褒美。
にんげんは常に心地よすぎる状態より、少しキツかったり居心地が悪い状態くらいに身を置いていたほうがいい。僅かずつの努力みたいな積み重ねが、マンネリしがちなじぶんに少しだけ新鮮になる成長のようなものを感じさせてくれる。そういえば、昨日からモノクロでは一枚も撮っていないな。まあ、カラーで撮りたい、そんな美しい晩秋の週末だからいっか。
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