Rolleiflex Standard

中判カメラってジワジワくるよね。ローライフレックス・スタンダードのある週末。

Rolleiflex Standard, Tessar 75/3.5, PRO160 NS

中判カメラってジワジワくるよね。ローライフレックス・スタンダードのある週末。

もともと僕は中判がやりたいというわけではなかった。他のカメラも比較的そうなんだけど、まずカメラが気になったんだよね、このRolleiflex Standardというカメラが。とにかく二眼レフのローライフレックスに憧れがあった。その見た目のルックスとか、川内倫子さんが使ってるとか、そういうイメージね。

Rolleiflex Standard

でも、過去記事を追いかけてもらえると分かるけど、初めて試し撮りに連れ出して、自然を目の前にファインダーをのぞいた時に、その映画のような、絵本のような世界観に魅了されたんだよね。言葉にするのはむずかしいけど、今まで生きてきて体験したことのない、気持ちの中に感動がジワジワと染み渡っていくような感覚に包まれた。やわらかい夕陽のさしこむ美しい光景を前に、しばらく時間が止まった気がした。

初めてRolleiflex Standardで撮った時の写真

以来、僕はだんだんとこの中判という世界に少しずつ、いやでも確実に力強く惹かれていく。デジカメがこれだけ高機能で便利な時代に、何を好んでこんな見た目はもちろん操作性もレトロなカメラで、12枚しか撮れない高価なフィルムを使って写真を撮らないといけないのか。理屈では説明はむずかしい。もう体験してもらうしか、その感動を共有するのはむずかしいんだ。

Rolleiflex Standard, Tessar 75/3.5, PRO160 NS
Rolleiflex Standard, Tessar 75/3.5, PRO160 NS

実は僕はこの10連休のゴールデンウィークの直前にもう一台の中判カメラとしてHasselblad 500C/Mを手に入れたんだけど、その火付け役になったのは、その数日前に撮ったRolleiflex Standardとのひと時だったかもしれない。久しぶりにブローニーフィルムを入れて撮った心地よさは格別で、たしか屋外でフィルム交換もしてカラー&モノクロでフィルム3本ほど撮った。撮り終わった時に、なんとなく次の中判カメラを手にしようと思い至ったのだと思う。

Rolleiflex Standard, Tessar 75/3.5, PRO160 NS
Rolleiflex Standard, Tessar 75/3.5, PRO160 NS

中判カメラの魅力は、その大きな写真ならではの情報量の多さというか緻密な絵だと思うんだけど、そういう物理的なメリットのことよりも、ファインダーの美しさであり、紙状のフィルムに込めるアナログ的な感触であり、とても人間らしい撮影所作やゆるりとしたじかんのような気がする。ローライフレックスとハッセルブラッドの違いはあれど、この中判に抱く心地よさの種類は僕の中ではどこか共通している。

Rolleiflex Standard, Tessar 75/3.5, PRO160 NS
Rolleiflex Standard, Tessar 75/3.5, PRO160 NS

そのゴールデンウィーク前にローライフレックス・スタンダードで撮ったブローニーフィルムのうち、いま手元に現像があがってきたのはカラーの2本、24枚(実は僕のスタンダードは13枚撮れるから、計36枚なんだけどね)。モノクロフィルムのほうは、あがってきたらここに追記していきたいと思う。モダンな感覚のハッセルブラッドに比べると、ローライフレックス最初期のスタンダードは少しおっとりした存在であり描写だが、僕はこの世界もたまらなく好きだ。

Rolleiflex Standard, Tessar 75/3.5, PRO160 NS
Rolleiflex Standard, Tessar 75/3.5, PRO160 NS

こんな、世の中のすべてがハイスピードな時代に、これだけゆっくりと時間を刻むプロセスのものはそう多くない。そういう意味では、日々振り落とされそうなくらい忙しい人にこそ、中判カメラを試してほしいと思う。少し手間をかけないと得られない幸福というのは確実にあるんだ。そして、それはそんな途方もない遠いところにあるのではなくて、けっこう身近な世界にあるんだ。あ、そうそう、ゴールデンウィーク中にハッセルで撮ったフィルムは、まだ現像からあがってきていない。その話はまた後日ということで。

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POSTED COMMENT

  1. より:

    お邪魔致します。

    こちらでの中判の記事に背中を押されて、以前から気になっていたメオプトのフレクサレットⅥという二眼レフを入手、この春に修理から戻ってきました。
    ファインダーを覗き込んだ時の、独特の雰囲気や美しさに、やはり感動しましたよ。
    元々は中判はハードル高いよなぁ…と思っていたのですが、そんな事はどうでも良くなるドキドキとワクワクでした。

    少し手間をかけないと得られない幸福…中判は12枚しか撮れないのではなく、12枚だからこそ濃密にカメラと向き合う満足感と幸福を得られるのではないかなと、個人的には感じています。

    また一つ、カメラの魅力を知る後押しをして下さった、記憶カメラさんに感謝しております。

    • kiokucamera より:

      おー、フレクサレット! いやあ、クールです。二眼レフはほんと見た目が普通のカメラじゃないだけに、なにか最初はとても手に負えないんじゃないかと思ったりしますが、触ってみるとあんなにフレンドリーなカメラも他にないというくらいラフに楽しめますよね。
      あれは手間じゃなくて、愛ですね。愛を感じようと思ったら少しだけ手間は必要とする。
      なにやらフィルムの値上げとかネガティブ?な話題も聞こえてきますが、行けるところまで思いっきり楽しみましょう!

  2. けふお より:

    はじめまして。
    二眼はMAMIYA C330 Pfを愛用しております。
    Rolleiflex standardは以前から気になっていてF4.5が欲しいです。
    最低限の機能で楽しめるのは最高ですね。
    フィルムの値段が問題ですが..。
    在るだけマシだと製造元には感謝です。

    • kiokucamera より:

      Mamiyaいいですね! 近ごろ僕のまわりでもMamiyaを使われてる人が多い気がします。僕は先日断捨離して中判はHasselblad 500C/Mだけになったのですが、Rolleiflex Standardは僕に中判の楽しさと身近さを教えてくれた素晴らしいカメラでした。
      フィルム価格の高騰はなかなか無頓着ではいられない域に突入していますが、なんとかほどよりリズムで楽しんでいきたいですね^ ^

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