僕は現像の受付をレジでしている時に、よく店員さんに聞くんだよね、「最近、フィルム現像は増えてますか?」ってね。
先週もアサヒフレックスの現像の受付カウンターでそうやって聞いてみたら、
「増えてます。若い人が増えてます。カラーネガですね。はい、去年よりも増えてますね。」
という嬉しい回答が返ってきた。カラーネガというのはいわゆる普通の35mm判のことで、このカラーネガ人気は数年前から変わらない。いや、僕は数年前から同じ質問をし続けているので笑。
ここからは想像だけど、以前聞いた時には若い女性の現像依頼も多いと言ってたから、たぶんNikon FM2やフィルムコンパクトみたいな、ちょっと持ってるだけでも絵になるようなカメラで撮られたりしてるのかなと。いや完全に想像だけど笑。
僕もフィルムを始めた頃は、Nikon FEとKonica C35で撮りまくって、その後に機械式のLeica M3とNikon F2 アイレベルへと流れていったんで、勝手に世の中の流れもそうじゃないかと思ったりしてる。
個人的には今は機械式の中でもさらに初期の1930年代とかのカメラで撮ったりしてるんだけど、さすがにこんなカメラで撮るフィルム需要は増えていないんじゃないかと思われる笑。
でも不思議とフィルムカメラの世界は、始めるとだんだんと不便なモノ、より古いモノとかへと向かっちゃうんだよねえ。フィルムカメラに慣れてくるとだんだんと要領よく撮ってしまうからか、常に気が抜けない操作が求められるカメラを無意識にチョイスしてるのかもしれない笑。
この4月からまたフィルムは値上がりしてたりするから、この先はフィルム現像の利用者数もどうなっていくか未知数だけど、僕もそうだけど以前買っておいたフィルム在庫がまだたくさんあるから、当面はフィルム現像の利用者数も急に減ることはないんじゃないかな。
それよりも、店頭に並ぶフィルム販売品銘柄がかなり以前より少なくなった印象があるんで、どうかな、半年先あたりからフィルム現像の量にもなにかしら影響が出るかもだから、引き続きこのお店の店員さんヒアリングは続けていきたいと思ってる。
世の中が本格的にミラーレス時代になって思うのは、カメラが薄くなったこととかオールドレンズが楽しめることで「実はフィルムカメラを意識しやすくなってる」と言えるんじゃないかと思ったりしてる。
クラシックなデザインのNikon Z fcやOMシステムのPEN E-P7の登場なんかも、ちょっとクラシックなカメラに惹かれるきっかけになってる気もするしね。
フィルムはたしかに安くはないから、フィルムだけでバンバン撮るのは誰にでもおすすめできることじゃないけど、そういう僕もデジタルで撮る合間にフィルムを時折混ぜて楽しんでるから、そういう無理しない感覚でデジタルとフィルムを自然と行き来する感覚が楽しめると理想ではあるかな。
というわけで、記憶カメラのフィルム動向ウォッチは続きます笑。