たまに僕のブログをのぞいてくれている人はもうおわかりだと思うけど、僕はかなりの地面好きだ。iPhoneで写真を撮っていた頃から落ち葉をよく撮っていたけど、一眼レフを持ってからは、より地面にひざまづいて撮るようになった。そうだ、iPhoneは俯瞰で撮っていたから立ち姿のまま撮ってたのが、遠近でボケのある地面を撮るように変わったな。うん、この違いは今発見したかも。
一眼レフの魅力はなんといってもこのボケ、それからマクロ(Nikonはマイクロ?)レンズを手にしてからは接写も魅力で、ふたつの魅力をかけ合せると、地面もこういうひざまづいてカメラを地面につけるように撮る写真になる。いや、正確に言うと、ボケと接写だけじゃなくて、ボケも混じった自然界のグラデーションを撮ることに魅せられているんだろうな。
となると、秋は最高のグラデーションシーズンといってもいい。木の葉が地面を絶妙の色で覆うあの感じを写真に収めるのはどれほど気持ちいいだろうか、と考えると、決して大袈裟ではなくワクワクが止まらない。この写真は先週くらいのある公園の地面。少し涼しくなったかなと思ったら、脇道にはこんな小さな秋がもうでき始めていた。
僕にはまだ高度な撮影技術はない。だから頭でイメージしたグラデーションがどこまで写真に捉えられるかはわからない。というか、捉えきれない写真のほうが遥かに多くなるだろう。でも、これほどまでに失敗写真を乱発しそうな気配満々でも、秋の訪れはたのしみでたのしみでたまらない。デジタル一眼レフから始めた僕は幸い、フィルム時代より膨大な失敗写真を撮ってもコスト的には平気な時代を走っている。このら遅れてきたカメラ人生を良き時代を生きていると捉えて、死ぬほどたくさんの秋の大地を撮りたいと思う。そうしたら、冬が来る頃には何か新しいじぶんにも会えているんじゃないかな。