Leica M-P typ240

エルマーは大人しい凶器。

Leica M-P typ240, Elmar M 50/3.5

これは完全なる僕の主観なわけだけど、そう思うんだ。一見、端正な佇まいの写真のように見せかけて、どこかアンバランスでヒリヒリするようなナイフのような、そう凶器。うまく言えないけど、エルマーはズミクロン とかズミルックスとはまったく異なるジャンルのレンズのように思う。

僕のM型ライカの常用レンズは、M3がズミクロン 、M-Pがズミルックスだから、Mエルマーは基本「代打」の出番を待つレンズ。それほど日常的には使わないんだけど、今朝のようにたまに無性に使いたくなるんだよね。それはもう、無性に、吸い込まれるように。そうして、エルマーを装着して撮りに出かけると、なにか暗示をかけられたようにいつのまにか夢中でシャッターを切っている。

特にボケるわけでもない、絞りや距離も意外と合わせづらいリングまわり、言うなれば特に目立つ特徴もないレンズ。けれど、そういう一見なんの跳ねた要素もない人物が、内に秘めた狂気みたいなものですーっと辺りを切り裂く瞬間みたいなもの、学生の頃の教室の中なんかでも時に目撃してきた気がする。あの感じに近いのである、僕の中では。

んー、何を言ってるのか自分でも完全には飲み込めていないんだけど、この異様な感情はブログに残しておいたほうがいいと思った。永遠にはっきりとした答えは出てこない気がするけど、まあそれが「エルマーに始まりエルマーに終わる」と言われる何かなんだろうと思う。ちなみに僕はこれ、バルナックIIIaと赤エルマーでは感じない印象なんだ。Mのついたエルマー、こいつはちょっと妖艶なんだ。

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