HASSELBLAD

中判カメラの、あのハマる感覚について。

Rolleiflex Standard

僕は中判カメラを3台所有している。写真の二眼レフRolleiflex Standardと、Hasselblad 500C/M、あと国産のKowa SIX。あ、ベビーローライRolleiflex 4×4も1台あった。たしかに数台あるわけだけど、かといって「中判マニアか?」と言われると決してそんなことはなく、たぶん世の真の中判カメラファンの人たちは、台数しかり機材の懲りようしかり、もっととんでもない濃厚さを持ち合わせていると思われる。

なんだろうな、上手く言えないけど「中判カメラはハマる」のである。使う頻度とかそういうことではなくて、物体として手元に置いておきたいという意味で、そう「愛おしい」という意味でどハマりするのである。コレクションというのともちょっと違う。仮に年間に数回しかシャッターを切らないとしても、そのある時のために一緒に暮らしておきたいと思わせる何かがあるんだ。

Rolleiflex Standard

もう少し噛み砕いてどハマりする要因を挙げるとするなら、まず「ギャップ」かな。いわゆる一般的な35mmフィルムとフィルムカメラを使い始めると、やがて必ずこの「中判」という言葉が耳に入ってくる。でも、普通の一眼レフ機と比べるとなんだかゴツそうだし、何より見た目もクラシックすぎて、こんなモノでフィルム写真を撮るのはさぞかし手間だろう、と誰もが思うわけである。でも、ここが恋の沼への落としどころというか、いざ体験してみるとその想像を裏切るシンプルな使い易さにちょっと驚嘆するわけである。そう、ギャップが凄いのである。

あとは、そう、やはりブローニーフィルムの存在。あの少し大きいけどスリムなシルエットと紙的な質感が、なんともクラシックな世界へと誘ってくれるのである。あのブローニーフィルムを装填する時の手の感触はやはり情緒的でいいなと思う。で、フィルム想定にもちょっとした作法がいる。手間とも言うけど、カメラ好きの人たちはこの「作法」というのが大好きだよね笑。

Hasselblad 500C/M
ブローニーフィルム Fuji PRO160 NS

で、12枚しか撮れないんだ。え?たった12枚なの?とデジカメをやる人なら絶対「少なっ!」と言うと思うんだけど、その儚い命な感じもまたやられるわけである。それには、その何手間かある作法のおかげや、しばし見惚れるしかないウエストレベルファインダーの中に投影される、まるで絵本か映画のような世界のおかげもある。自然とスローな撮り方になるし、仮に12枚撮り終えたら、その場でまたブローニーフィルムを入れ替えるのは、むしろ喜ばしいうっとりするプロセスなのである。

いや、ちょっと頭ヘンになってきたかな笑。言葉で表現するには限界があるな、とにかく使う前に想像した面倒そうな世界から、使ってみると「なんだこれ、意外と簡単で、しかもとんでもなく美しい世界じゃん!」と、ほとんどの人は感激が収まらない境地に陥るんだ。もうね、ただただ愛おしく思えるんだ。ブローニーフィルムと中判カメラの世界がね。

Kowa SIX, 85/2.8

写りのほうはいちおう過去記事も載せておくけど、もっとめちゃくちゃ中判カメラで素晴らしい写真を撮られる方がたくさんいるんで、作例はその真の中判カメラフリークの人たちを参考にしてもらったほうがいいな。いや、これも、凄いドンピシャ決まった中判カメラの現像あがりの写真見たら、それはそれはぶったまげるから。ダテに大きなフィルムを使ってるわけじゃなくて、その情報量の多さが凝縮された綿密な世界に一気にハートを持っていかれることは間違いない。

なんかいつもの如く、脈略なく文章を書き連ねてしまったけど、つまり言いたいのは、中判カメラがまだ未体験の人はぜひ一度「体験してみて」ということ。言葉にならない、人間の本能を揺さぶる魅力ばかりだから、体験して実感してもらうのがいちばん早い。絶対に期待を裏切らないから、中判カメラは。

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