フィルムカメラ

フィルム代の高騰と根比べになってきた。

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Kodak ULTRAMAX 400

きょうは写真の話でもなく、カメラの話でもなく、フィルムの話。というのも、ここ一、二年ほどはとにかくフィルムの値段がジワジワと、いやけっこうダイナミックに高騰を続けているんで、たまにこうしてフィルムの入手コストのことを書いていたりする。

前回書いたときは「一時期、高騰ないし姿を消していたKodak Gold200が、割と安い価格でアマゾンに復活した」ということを書いたと思うんだけど、なにげなく現時点の様子を調べてみたら、再びGold200の36枚撮り10本セットが「在庫切れ」という表記になって姿を消している。(商品・価格共に、この記事を書いた2020年11月22日現在の状況)

24枚撮りの3本セットなんかは見かけるけど、24枚撮りで一本600円〜700円な感じで、つい先日までの36枚撮り並みの値段だったりして、正直ちょっと引いてしまう価格だ。業務用100やTRI-Xといったかつてスタンダードだったフィルムも、希少価値的なこともあるのか、一本1,000円オーバーというちょっと信じられない値段になってきている。

これはなかなか辛い。物理的にその値段の上昇っぷりも辛いけど、それ以上に精神的に辛い。だって、フィルムの中身が変わったわけでもないのに、価格だけ上昇しているのである。なかなかすぐには飲み込めない事象といっていいだろう。

そんな中、Kodak ULTRAMAX400の10本セットが6,000円ちょっとでアマゾンに登場していて、きょう時点では恐らくいちばん最安値なのではないだろうか。先日、僕も思わずポチって購入し、Gold200と同様、我が家のフィルムストックはなんとか持ち堪えているような状況だ。

せっかく「フィルムを始めようかな」と考えている特に若者たちにとっては、この値段はさすがに見過ごせないものがあるだろう。僕もそう思う一人だから、感覚はよく分かる。うちにはまだ数十本のストックがあるから当面は心配ないけど、自宅のフィルムストックが底をつきはじめた人は、いまのうちに少しでも安く購入しておいほうがよいかもしれない。

仮に自家現像して現像代やスキャニング代を浮かせたりしたとしても、フィルム購入代金だけはしっかりかかる。フィルムで撮りたいけど、さすがにこの割高コスト感を考えると、もうこれ以上はフィルムを続けることはむずかしいかも…という声もちらほら聞く。

もう神頼みのような毎日だけど、富士フイルムさんやコダックさん、イルフォードさん、あと販売するお店に「なんとかお願いします」と祈るしかないのだ。完全にフィルム高騰と根比べになってきた。Nikon F6をメイン機としようとしている中、なかなか悩ましい、そして答えの見つからない問題なのである。

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