Leica M-P typ240

雨だから、少しLeica M-Pのことについて。

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Leica M-P typ240 & Leica IIIa

雨だから、少しLeica M-Pのことについて。

雨の日曜日、愛犬との散歩をすませて、少しボーっとしている。忙しかった先週の仕事と昨夜の1kmスイムの疲れがまだ少し残っていて少し気だるいのかな。こんな時はブログを書くのにかぎる。文章を書くことは意外と癒しになるから。

Leica M-P typ240

きのう少しM-Pブラックペイントのことについて書いたけど、その加筆ということで。M-Pの「P」はプロフェッショナル仕様を意味するんだけど、外見上のMとの違いは前面上部に赤丸のLeicaロゴがないこと。その代わりにブラックのネジが見えると思うけど、僕はまずこの控えめな佇まいに惹かれた。ストリートで目立たないからね。

Leica M-P typ240

その赤丸ロゴがない代わりに、M-Pには上面にフィルムライカたちと同じような筆記体の刻印ロゴが刻まれている。バルナックライカやM3と同じ意匠に僕はどこかホッとする。WETZLARの文字を懐かしく思う人も多いだろう。Leica Mだとシルバークロームであるホットシューやその他パーツもM-Pはブラックにペイントされている。徹底して装飾を排除している感じが、ストリートスナップには向いている。

Leica M-P typ240

あと機能的なことでいえば、Mに比べてバッファが2倍に高められているので、連写性能があがっている。といっても連写するカメラでもないのだけど、実際スナップで使ってみるとたしかに起動やシャッターを切るまでの動作が多少俊敏な気がする。とはいえ、それ以外は今時の最新テクノロジーのカメラと比べると驚くほどシンプルだ。

Leica M-P typ240

SSは1/4000までだし、ISO感度も6400まで。その他は僕の感覚的にいえば、M3で写真を撮ることと何ら変わりはない。絞り優先モードこそあるけど、基本は感度を決め、絞りを決め、SSを決めて、ピントを合わせ、シャッターを切る。そのフィルムライカと変わらない撮影プロセスに必要なもの以外は用意されていないシンプルさといえばいいだろうか。僕なんかはそこにとても安心する。

Leica M-P typ240

あとは背面のモニターがサファイヤガラスに強化されてるんで、僕は傷ガード用フィルムも貼っていない。それはクリアなモニターが見れるのと貼り替えの面倒さもなく、意外とありがたいなと思う。そして、デジタルだけどかつてのフィルムライカと同様に底蓋が開く仕様が継承されていて、そこに充電池やSDカードが収まる。この底蓋を開ける行為もフィルムライカユーザーには趣きがありどこかホッとする。

Leica M-P typ240, Planar T*2/50

と、いろいろ加筆してはみたものの、僕にとって大事なのは機能的なことではなくて、フィルムライカと同じような所作で、同じような質感の写真が撮れること。あくまで個人的な感覚だけど、僕はそこが想像した通りだったので、それが何よりうれしい。ライカという企業は21世紀になってもそこを捨てなかった、バルナック博士が目指したスナップシューターとしての本質的な良さを忘れない精神に敬意を表したい。

Leica M-P typ240, Planar T*2/50

撮れる写真については、これはもうごめん、完全に僕の、僕がいいと思うスナップ写真の世界の話だから、ほんとささやかな参考程度にしてもらえたらなと思う。僕は写真、好きだけど、上手くないので。そういえば、M-Pを手に入れようか迷ってる時に革ケース製作でおなじみの昨日カメラさんに少し相談したんだけど、その時に昨日カメラさんが言ってたのが「Leica M-Pは使っていると、もっとフィルムライカが好きになるカメラ」ということ。5日間ほど試し撮りをしてみて、それ分かるなあといま実感してる。

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