写真とは

林ナツミさんご夫妻の写真の世界に僕はひたすら魅せられている。

僕が初めて写真家・林ナツミさんのことを知ったのは浮遊少女の写真の世界だったと思う。もう何年も前だけど、その頃はじぶん自身はカメラをやっていなかったから一広告人として認識はしていたけど職業柄興味があった、そんな感覚だった。それから月日は経ち去年の初めころにカメラを持つようになって、写真家の人の本を読んだり、SNSのアカウントをフォローしたりしていて、僕はこの林ナツミさんという存在に再会することになる。

僕がカメラを持つようになっていたという変化もあるけど、もうひとつ変化があった。それは林ナツミさんが活動の拠点を東京から大分県別府市に移されたこと。実は別府は僕の生まれた所。僕が幼い昭和の頃は温泉地、観光地としてずいぶん栄えた町だけど、当時と比べると今はやっぱり活気としては苦戦していて、でもその分どこかレトロな雰囲気が漂う街。今はもう僕はこの街を出てとある街で暮らしているけど、故郷だからどこかいつも心の中で気になっている街。そこに林ナツミさんが移住された。ご主人と。そんなことをTwitterで知った。

以来、TwitterやInstagramでご夫妻お二人が撮る僕の生まれ故郷を背景とした写真に注目している。最初は背景の別府の街の懐かしさを気にしながら写真を見ていたように思うけど、お二人が撮る写真はとにかく圧巻だった。このブログに載せている写真もそうだけど、僕からするとあの特に変哲のない別府の街を舞台にこんな強い写真が撮れるのかという驚き。上手い形容詞が見つからないけど、どこか悲しくもあり寂しくもあり、でも人間の内側から溢れ出るエネルギーのようなものが滲み出ていてそれが眩しくもあり、そして脳内にいろんな感情がめぐる何か迷路に迷い込んだような感覚。本当に写真の力を表現できる人ならば、都会的な場所や雄大な自然、文化の香りが漂う場所とかエッジのきいた場所でなくても、これだけ見る人を圧倒する写真が撮れるんだということを気づかされ、それも脳天を打たれるような迫力で僕は思い知らされる。

林ナツミさんとご主人が撮る世界をぜひInstagramで追いかけてみてほしい。こんな凄い写真はじぶんには一生撮れないという軽いショックはあるけど、そんなことを超越して写真を撮ることの凄さや奥深さを思い知る醍醐味がそこにはあります。

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