Leica M3

古民家に惹かれる気持ちと、フィルムに惹かれる気持ちと。

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近ごろは週末、家族で古民家カフェや古民家レストランをのぞくことが多い。幸い僕が住む場所は郊外だから、それほど車を遠くまで走らせなくてもいくつもの古民家を見つけることができる。大抵は若い夫婦の方々が古民家を改装してレトロなお店を開いていることが多いのだけど、先日行った古民家カフェは僕らよりも年配のご夫婦が二人で運営していて、もちろん雰囲気も小洒落ていたけど、なんというか年輪を感じさせる実にゆるやかな時間が流れていた。

で、僕はというともちろん家族との語らいと美味なランチを楽しむことが主役なわけだけど、あまりにいい雰囲気だったんでお店のご主人に写真を撮っていいですか?と話しかけ、快くGOサインをいただけたので、料理が来るまでの間、鞄の中からLeicaを取り出して数枚シャッターを切る。妻や息子の写真も常に数枚撮る。そして、店内の光と影を撮ったり、店の外に出て山々や草花を撮ったり。そういうリズムで写真を撮ることが僕には気持ちいい。そして、こうして古民家なんかを撮ると感じるんだけど、やっぱりフィルムで撮るのがいいんだよね、その場の空気としてね。単にノスタルジーということだけじゃなくて、なんというか時空が合致して重なり合うというか、まさにカメラと空間のフォーカスが合うというか、上手く言えないけどそういう絶妙の空気が生まれるんだ、その場にね。

季節は6月になり、いよいよ暑い暑い日本の夏が来る。僕の生まれた季節で、夏は時空というのをすごく濃く感じる季節だ。この写真の扇風機がまわる季節にもう一度行こう。家族と、鞄の中にはひっそりささやくLeicaも連れて。

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