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これは記事というより備忘録かな。でも個人的な備忘録というより、カメラ史的備忘録。それくらい、このレンズはマイクロフォーサーズという軽量コンパクトな機材のある意味象徴的なプロダクトで、せっかくコンパクトな機材を志向するなら、一本は必ず持っておきたいある意味銘玉だ。
ボディキャップレンズとは、その名の通り「ボディキャップとして使える、でも実際に写真が撮れてしまうレンズ」のこと。マイクロフォーサーズを展開するオリンパスが、密かに?ラインナップしているレンズ。Body Cap Lensで略して製品名BCL。超広角の9mm(35mm換算で18mm)がBCL-0980で、広角の15mm(35mm換算で30mm)がBCL-1580。f値は8.0でそれが数字の下二桁になっている。
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BCL-0980はいわゆるフィッシュアイレンズ。街中をふだんとちょっと異なる魚眼で切り取りたいという人におすすめで、この価格で魚眼が楽しめるのはちょっと驚異的。まさに一本持っておいて損はないレンズだ。
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BCL-1580は換算30mmで、自然なスナップに持ってこいのレンズ。もともとボディキャップレンズはf値固定で、0.3m、パンフォーカス、無限遠というシンプルな距離設定で手軽に目測撮影するタイプなんで、30mmの画角で撮れるこのレンズは、超パンケーキなスナップレンズと思ってもらえればいい。
と、そんな見た目とシンプルな構成ばかり目にすると、どうせ写りは大したことないんでしょと思うかもしれないけど、ここがオリンパスの真骨頂。決してトイレンズ的存在に終わらせず、この超薄型の駆体の中にしっかり三群三枚のレンズを構成していて、スナップ好きな人間たちの期待にしっかり応える品質にまで仕上げてある。
まあでも、写りの良さを求めるレンズというよりは、なんといってもそのコンパクトさが最大の売りのレンズだから、ここはとにかく常に持ち出しやすいその抜群の携帯性を評価したい。
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だって、カメラ機材製造メーカーの新商品開発会議なんかで、こんな製品あったらおもしろいよね、なんて冗談で話題がのぼったとしても、普通はそれを本気で製品化などしない笑。けれど、オリンパスはそれを本当にやってのけた。それこそがカメラの歴史的に価値ある出来事であり、その証拠のブツとして後世に残したいプロダクトなんだと僕なんかは思うわけです。
今も販売中だけど、そろそろ生産はやめにして在庫が尽きるまで販売してる段階なのかな。アマゾンなんか見ていても在庫がもうそれほど無いようにも見て伺えるんで、新品で入手しておきたい人は、まさに底値の今が買い時かもしれない。僕は以前はBCL-0980を使っていたけど、今はBCL-1580を実用品として手元に置いておきたいなと、先日新品で購入した。
![Lumix GX7MK2, BCL-1580](https://kiokucamera.com/wp-content/uploads/2020/04/AE32A989-06D1-4D09-B8A1-C2CA2905B946-scaled.jpeg)
マイクロフォーサーズ用だから、もちろん同じ規格のパナソニックLumix機にも装着可能。試しに僕もLumix GX7MK2につけてみたら、これもまたなかなかカッコいい。コンパクトなボディに、これ以上無いコンパクトなレンズをつけて、常に鞄に入れて持ち歩く。その恩恵はスナップ好きには計り知れない魅力があるんだなあ。