Leica M-P typ240

きょうのMr.ヴァーチカル。Twitterには不釣り合いだけどね。

Leica M-P typ240, Elmar 90/4

このまえTwitterのフォロワーさんから「記憶さんは縦位置も撮られますか?」と聞かれたんだけど、そう、僕はけっこう縦構図の写真は撮るほうだと思う。ひと頃は縦構図ばかりにハマった時期もあるけど、今はどうだろう、全体の1/3かもっとかな。

Leica M-P typ240, Elmar 90/4
Leica M-P typ240, Elmar 90/4

カメラをデジイチで始めた頃は縦構図が苦手でね。あのカメラを縦に構える感じがどうもしっくりこなくて、撮るには撮っていたけど、横構図に比べてとてもアンバランスな気持ちがしていた。そんな縦構図がある日を境に心地よくなったんだよね。

RICOH GR III
Leica M-P typ240, Elmar 90/4
Leica M-P typ240, Elmar 90/4

それは、RICOH GRを縦位置にかまえて撮ることを始めてからなんだ。ある日ね、東京の銀座でGRでスナップを撮っていた。夕方だったから、斜めに降り注ぐ太陽光が気持ちいい日だったんだけど、ふと横道に入ると一人の外国人の男性が、ビルの谷間に注ぐ夕景をまさにカメラを縦にかまえて撮っていた。なにげに見てたんだけど、「あ、それだ!」と思ったんだよね。

Leica M-P typ240, Elmar 90/4
Leica M-P typ240, Elmar 90/4
Leica M-P typ240, Elmar 90/4

高いビル群を両サイドに、その間に沈みゆく夕日を撮るわけだから、それは当然縦構図のほうがその臨場感が出る。けれど、それまでの僕は縦構図の苦手意識が心理的バリアになって、ほぼ横位置で撮ってしまっていたんだよね。だから、その時の外国人の人の構え方が忘れられない。外国人の方が立ち去ってから、僕も同じ場所に立ってGRを縦に構えてみた。なるほど、これだと。

Leica M-P typ240, Elmar 90/4
Leica M-P typ240, Elmar 90/4
RICOH GR III

その外国人の人の見よう見まねで縦に構えたGRのモニターに映し出された縦構図の夕景を見た時の、その納得感といったらなかったな。これかと。以来ね、縦構図の苦手意識は無くなった。その後はGRで死ぬほど縦構図を撮りまくった。今じゃ、縦構図のほうがしっくりくるくらいだから。

Leica M-P typ240, Elmar 90/4
きょうのカメラたち

縦構図は今じゃ誰でもスマホで撮るあたりまえの構図だから驚きはないかもしれないけど、僕はそこになんというか「時間軸」とか「物語性」を感じる。横構図が写真らしいとするならば、縦構図はもっと絵画的というかクリエイティブな薫りを感じるんだ。人間ぽいとも言えるかな。そうそう、写真家のソールタンライターは縦構図ばかり撮るもんだから、じぶんのことを「Mr.ヴァーチカル」と言って笑ってた。説明は不要なようだね。というわけで、きょうの縦構図たち。生きてるって気持ちになれるやつだね。

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