minolta SRT101

完全なる一目惚れだった。僕のα7はMinolta製フィルム機。

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Minolta α-7

正確にはα7じゃなくて「α-7」だけどね。けれど、これか現在のSONY α7系のルーツであることはシャッターを切った時に分かる。いや、気のせいかもしれないけど、僕にはそう感じるものがあった。そう、Minolta α-7とついにカメラ屋で遭遇したのだ。

けっこうカメラ屋に頻繁に顔を出してるほうだと思うんだけど、店頭でα-7を目撃したのは人生初だった。プラ製ボディなのかな、艶消し的なボディ表面は色気があるという感じではないんだけど、とにかくその造形のクールさにハッと目が止まった。明らかにショーケースの中で異彩を放っていたと思う。なんだ、このクールなフォルムのカメラは?と、カメラの肩の型番を見たらα-7だったのである。これが、あのα-7なのかと。

程度もそう悪くない。しかも値段も驚くほど安い。そうなると、もう感情は止められない。僕は店員さんにAマウントのレンズを見せてくれと頼み、しばしAマウントの説明などを聞いて、ここはやはり50mm単焦点がいいと思い、ボディとレンズをショーケースから出してもらった。

完動テスト用の電池CR123aを二本セットしてもらい、ひと通り動きをチェックする。多少、裏面の親指付近にヤレを感じたけどベタついてるというほどではない。あとはフィルム室含め、けっこう綺麗なボディだと分かった。レンズを装着してAF動作を確認したあと、おもむろにシャッターを切ってみる。すると、あのSONY α7IIのような、少し未来チックなミラーショックを思わせるα的シャッターフィールを感じたんだ。これは、まさしくαだと。

その場で、レンズフィルターといつものストラップNikon AN-4Bも見繕って、あとはフードをと思ったんだけど、フードだけはこのお店では見つけることができなかった。意外と無いんだよね、ミノルタのフードって。でもまあ、ボディとレンズがあればとりあえず、撮れる。何度見ても惚れ惚れするそのボディを眺めながら、僕は迷わず購入を決めた。中古カメラだけは、その時の出会った「縁」がすべてだから、出会ったその時に手に入れなかったら再び出会える保証はない。今回は特にそう感じた。

まあ、いろいろ書くとそういうことなんだけど、手に入れる理由はただただ「直感」なんだよね。もっと言えば「一目惚れ」。だから、理屈なんて吹っ飛んでいて、ただただ目の前のこの娘を射止めたい、それだけである。しかし、恐ろしくカッコいいボディである。世の中的にはファインダーがとにかく素晴らしいとか評価されているカメラだけど、僕にとってはまずそのルックスだ。それくらい、このα-7の佇まいは僕のハートを打ち抜く威力があった。

思い入れの話はこのへんで、あとは試し撮りだ。動作的にはちゃんと写る気がするが、こればかりはじぶんの手で実際に撮って確かめるしかない。じぶんが直感的に惹かれたカメラとレンズを試し撮りする時くらい、ワクワクドキドキする瞬間はない。写真を撮ることはもちろん楽しいけど、その道具であるカメラとの出会いが、まず僕には高揚感としてとても大事なのだ。カメラとは、僕にとってそういう存在なのである。