Nikon F6

フィルムなら、辺りに漂う光をすくい取ってくれる。

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Nikon F6, 50/1.4D

フィルムは暗所に弱いから、暗所を撮る時はデジタルで…みたいな思いが僕の中にもどこかあったんだけど、最近は少し違ってきた。技術的なことは詳しくないので感覚的なことで恐縮だけど、フィルムのほうが僅かな光をうまく捉えてくれる気がするんだ。捉えるというより、光をすくい取ってくれるという表現のほうが近い。デジタルだと逆光気味だと黒つぶれしやすいシチュエーションでも、フィルムだと周囲の光を集めて黒つぶれしないように辺りを照らしてくれる、そんな感じ。

フィルムって、そういう意味では全然脆くないというか、逆に頼もしいなと最近すごく思う。フィルムは昔の技術のものでデジタルは最新の技術と捉えると、なにやらフィルムがデジタルより劣ってるみたいに思いがちだけど、そういう単純な比較や優劣はあまり意味がないというか、フィルムとデジタルは異なるもので双方にそれぞれ良さがあるものなんだよね。フィルムはその風合いばかりが取り上げられがちだけど、このフィルムの性質のよさみたいなものにももっとスポットがあたればいいなと思う。

ネガフィルムはラティチュードが広くて、少々の露出間違いでも大きな包容力で写真を仕上げてくれることも、フィルムの頼もしさや強さみたいなものを表しているかもしれないね。僕も機械式カメラを持ち始めた頃は一枚一枚に露出計アプリをかざしていたけど、フィルムのそのアバウトさを受け止めてくれる偉大さに気がついてからは、ほぼ露出計なしで勘で撮っている。でも、ほぼきちんと撮れてるから僕の体感露出の精度も多少は上がっているのかもしれないけどね。フィルムを始める前はあれだけ露出を計って撮るなんて面倒そうと感じていたのがほんと嘘のよう。フィルムと対峙するというより、フィルムと遊び戯れる、そんな感覚が今ではとても楽しい。フィルム未経験の人はぜひそのフィルムのおおらかさみたいなものを感じてみてほしい。たまらない何かがあるよ。

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