中古カメラ屋の店内には独特の気配が存在する。

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中古カメラ店をのぞくのが日常になってきた。というか歩いてると目に入るようになった。そうすると素通りはできない体質にもなった。いいんだよね、あの店内の独特の雰囲気が。ショーケースに収められてライトに照らされたカメラたちを見ると、一瞬時代の錯覚を起こすというか、高度経済成長の名残りというか、とても夢や希望みたいなものを感じる。そういう世界がこの世に存在していることを知れただけでも、フイルムカメラを始めてよかったなと思う。

でも一方で時間が止まっている感覚も覚える。よく言えば古き良き時代感なんだけど、悪く言えば時代に取り残された感じともとれる。このまえのぞいたお店の初老の店員さんは、もうフイルムの時代じゃないからなかなかうまくいかないというニュアンスのことを話されてた。たしかにわずかにフイルムブーム感はあるのかもしれないけど、デジタルを含めてもカメラ市場全体がスマホに押されてシュリンクしてるから、やっぱり厳しいんだろうなと再認識した。

そういう夢や希望と失望みたいなものが同居している街の片隅の異空間、それが中古カメラ店の独特の雰囲気を醸し出しているのかもしれない。その中古カメラ店に同じ職場の若い女子たちが二人、それぞれ別の店に行ってみたと言う。フィルムカメラやその写真に興味を持ち始めたらしくて、少しアドバイスをしたら早速二人ともお店をのぞいていて少し驚いた。このブームなのか、それとも時代錯誤なのか、なんともいえない時代の空気が交錯する現代の中古カメラ店はとても不思議な経験ができる空間。フィルムカメラの興味の有無は置いといてもぜひのぞいてみてほしいな。知らない世界をのぞくという意味だけでもね。

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