ライカの静かなシャッター音は、古い町の営みにもやさしい。

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夏休みの初日、平日なら空いてるだろうと、少し車で駆けぬけて古い町並みを撮りに来た。到着してみると案の定、ほとんど人通りはなく、いかにも僕好みのシチュエーションだ。

前回来た時は、Nikon F2に35mmをつけて町並みを撮り歩いた。サクサク撮れる35mmの画角も気持ちよかったけど、きょうはLeica M3だけ持ってきた。レンズは50mm、少し狭くて撮りづらいかなと思ったけど、なんというか前回より町に目を凝らす感覚があって、50mmはアリだなと思った。というか、機械式カメラでじっくり撮る時は50mmの”じっくり見つめる”感じがいいとも思った。

フィルムは感度400、フィルターなしだったから絞りは常にf16かf22で固定、ピントも無限遠、被写界深度目盛りも試しながら、あっという間の36枚数はだった。それにしても、ライカの静かなシャッター音はスナップにはほんとうにいいなと感じる。ひと気のない静かな町並み、その空気や営みを壊さず、町に配慮するような静かなシャッター音は、ライカの開発者たちの心意気みたいなものを感じる。そこには、町とそこに暮らす人々たちの生活があって、それが主役。それを撮りに来た僕とライカはあくまで脇役。そんなことを感じさせる意思みたいなものが、このカメラにはある。Nikon F2の派手な甲高いシャッター音もスカッとするけど、こうしてライカを使うと、あゝやっぱりライカはたまらないなといつも思う。

ひとまず、心はチューニングできた。午後早くには終業式を終えた息子が帰ってくるから、そろそろ帰路へ。僕の夏はこうして幕を開けた。

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