X-E2とJupiter-8と雨の土曜日。
春の予感はするものの、まだ体の芯から寒さを感じる2月の週末の朝。愛犬との散歩に今日はどのカメラを持出そうかと思案する。小雨がしとしとと降る様子を部屋の窓から眺め、ラフに持ち出せるミラーレス FUJIFILM X-E2をチョイスする。
レンズはオールドレンズのロシアンゾナーことJupiter-8。絞りもいつもの通りf2開放、フィルムシミュレーションはクラシッククローム。X-E2を持ち出すときの僕のお決まりのセッティングだ。
愛犬のリードと傘を持ち、マニュアルフォーカスのレンズとなると、なかなか落ち着いてカメラを構えて撮るのはむずかしいから、おのずとピント位置は最短距離の1mに固定して、僕の脚がズームになって撮り歩く。
Jupiter-8の時代のレンズは1mほどまでしか寄らないレンズが多いけど、APS-C機に装着すると焦点距離50mmは35mm換算で75mmと中望遠になるから、それもまた散歩カメラには近すぎず遠すぎずのちょうどいい目線になる。
小雨空と朝の時間帯、クラシッククロームということもあって、かなり落ち着いたトーンの写真になるけど、ちょうど僕の少しけだるい雰囲気を素直に表現してくれているようで、それはそれで嫌いじゃない。というか、僕の写真はどんな機材であれ全般的に暗い。それはもう本能が選択するトーンだろうから、なかなか変わるものでもない。せめて太陽が出てくれれば少し変わるんだけどね、写真も、気分も。
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