フィルムカメラ

フィルムの銘柄を変えることで世界が変わるなんて、ちょっと素敵じゃないか。

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Nikon FA, Ai 50/1.4, Fujifilm C200

この写真はFUJIFILM C200というフィルムで撮ったものだけど、その質感は以前よく使っていた同じ富士フイルムの業務用100とも違うし、最近よく使うKodak Gold200とも違う、ちょっと新鮮な写りをするんだよね。

デジカメの場合だと写真の仕上がりを規定するのは「ボディ本体のセンサー」と「レンズ」という分かりやすい組合せだけど、フィルム撮影の場合は写真の仕上がりは「レンズ」と「フィルム」に左右される。その意味ではボディを変えなくても、レンズやフィルムを変えれば写りの描写は変わってくるから、カメラ一台でもさまざまな描写の世界が楽しめる、実に合理的なシステムなんだよね。

仮にレンズ固定のコンパクトカメラでも、フィルムの銘柄を変えるだけで幾通りの世界が楽しめるわけだから、フィルムというのはとても偉大な存在。単に光を封じ込める「記録メディア」という機能だけじゃなくて、フィルム自体が描写を形成するひとつの装着=道具というのもおもしろい。フィルムを入れ替えることは、写真の撮り方を変える実にクリエイティブな行為なんだよね。だから、フィルムを選ぶ行為はとてもたのしい。

フィルムそのものは年々、販売終了になる銘柄も少なくないけど、ありがたいことにまだまだ充分に「描写を選び分けられる」だけの種類を入手することができる。フィルムがこの世から消えないことが願いだけど、正確にいうと一種類だけのフィルムがいつまでも残ることが望みじゃなくて、こうしていくつもの種類の中からじぶんの好みの描写を選び続けられることが願い。僕はまだまだ使ったことのないフィルム銘柄が山ほどある。もっともっといろんな種類のフィルムを試してみなくては。一生、試し撮りだからね。

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