Leica M3

そして、急かされる毎日をフィルムカメラでチューニングする。

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Nikon F2, Leica M3, Fujifilm業務用100

そして、急かされる毎日をフィルムカメラでチューニングする。

とにかく毎日が猛スピードだ。デジタル時代は日々おびただしい数の新商品や新サービス、新ビジネスを生み出して、非効率なかつてのあらゆる手法は容赦なく過去のものにされていく。僕が幼かった頃からは格段に便利になったんだろうけど、幸福になったかどうかは分からない。

そんな猛スピードの時代の中を生きる僕たちは、きっとどこか無理をしているだろう。なんとか騙し騙し生きてるけど、たぶんこのスピード社会には人間は本来適応できるようにはできていないと思う。だから、チューニングがいる。癒しを人々が求めるのはそういうことであろうと思う。そして、僕はそれをフィルムカメラで行なっているのかもしれない。

フィルムカメラを使う時は、時間の流れ方が急激に緩やかになる。それは面倒くさいとかそういう種類のものではなく、ほどよく僕らをスローにさせる。手ざわり、手ごたえ、音、匂い、すべてが人間的だ。機械なんだけど人間的、とても不思議な感触かもしれない。数十年前にはハイテクであったろう機械たちが、今はとても人間的。もしかしたら、現代のハイテク機械たちも、数十年後には人間的と思える日が来るのだろうか。それは分からないけど、僕はフィルムカメラをたまに手にとることで、人間を取り戻す。

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