Leica M-P typ240

街撮りのスナップのルールが厳しくなっても、僕らには自然というスナップ撮影がある。

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Leica M-P typ240, Summilux 50/1.4 2nd

街撮りのスナップのルールが厳しくなっても、僕らには自然というスナップ撮影がある。

今週、Twitterで中国の某所だったかな、スナップ撮影の聖地に「撮影禁止」の看板が立った、という記事を見た。それに反応した人たちが「気をつけて配慮して撮ってるけど、やがて日本もそうなっていくのかな」みたいにツイートしてたように思う。

日本ではもうその流れは始まってるなという実感も僕にはある。もう何年か前だけど、とあるレトロな商店街でカメラを取り出したら「ここは撮影禁止だよ」と注意を受けたことがあるし、街中で撮影していた時に前方から歩いてきた人に「写真データの削除を」と指摘されたこともある。

それ以来、やっぱり街撮りの頻度は減ったかな。人が写り込んだ街を撮りたい、それこそが街のダイナミズムだしとも思うけど、個人情報にシビアな現代ではなかなかそうもいかない。「人の存在を感じるけど、人がはっきりとは写っていない」そんな街撮りスナップを撮ってるというのが正直なところだと思う。

だけど、撮るということの気持ちよさを素直に考えるなら、撮ることでどこか気を使いすぎたり神経質にならざるを得ないくらいなら、街撮りスナップは撮らないほうがいいのかもしれない。どこまでがOKでどこからがNGかはなかなか具体的に線引きできるものじゃないから、そこは撮り手一人一人の良識ある判断というのが現実的なんだろうしね。

じゃあ、街撮りを仮にやめたらもうスナップは楽しめないのか?というと、そこは自然を撮るスナップだってあるしね。そりゃ街撮りのほうがいわゆるスナップっぽい写真が撮れるのかもしれないけど、僕は週末に愛犬と散歩がてら撮るスナップも嫌いじゃない。

そうして僕が撮る写真にアート性はまったく無いんだけど、シャッター好きの僕としてはシャッターを切れる歓びは十分堪能できるしね。何より周囲の目を気にせずじっくり写真を楽しめる。この精神的なリラックス感は、僕がカメラと向き合う上でとても大切なことだったりもする。

写真は撮る人と撮られる人双方がいる以上、撮る側だけの論理で事を進めるのもむずかしい。街撮りスナップの是非についてはとてもデリケートな問題なので、ここに答えとかは無いんだけど、僕個人としては自然をスナップする、という方向へ流れていくのかなと思ってる。それでも楽しめるのがカメラの包容力だと思ってるんで。

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