真夏のウォーキングのお供は、機械式のフィルムカメラにかぎる(たぶん)。
八月初めの土曜日、午前のうちに運動がてらフィルムカメラのシャッターも切りたいと思って持ち出したのが、写真のNikon Fである。感覚的には「ウォーキング兼散歩カメラ」ということになるだろうか。
朝いちばんに出かけた愛犬との散歩にはミラーレスのNikon Z6も持ち出していたんだけど、さすがに僕一人のウォーキングとなるとできればカメラは一台に絞って、軽装でウォーキングも楽しみたい。そこで僕が持ち出すのは「機械式フィルムカメラ」ということになる。
まあ、僕が持っているフィルムカメラのほとんど機械式シャッター機ということもあるんだけど、これだけ炎天下のもとカメラを肩からぶら下げて歩くとなると、やはり電気を使ったカメラだと熱による故障が気になる。
じゃあ電気を使わない機械式カメラなら太陽熱で故障しないのかと言われれば、それはまったく分からないんだけど笑、なんとなくイメージとして機械式カメラならタフで丈夫なんじゃないかと思ってしまうのである。
先週はやはり機械式のMinolta SRT101を持ち出したんだけど、今週はNikon Fで。太陽を浴びて、辺りの自然を眺めながら、途中足を止めてフィルムカメラのシャッターを切る感じはとても気持ちいい。
汗を流して歩けるし、フィルムカメラのシャッターは切れるしで、僕にはこの「ウォーキング散歩カメラ」なるものが一石二鳥でとても都合がいいんだ。
先週はフィルム2本を撮ったけど、今週は1本も撮り切らず、20枚ほどで終了。それでもフィルム送りレバーをチャージしてシャッターを切るあのフィルムカメラならではの手ごたえはなんとも癒される。
撮る光景はなんてことないいつもの散歩道なんで、もはや撮れる写真がどうのこうのと言うより、週末にシャッターをゆっくり切るひと時が心地よくて、そうしてる。
真夏のこの季節、平日に街撮りするのは暑さと滴る汗でちょっと控えてるんだけど、週末の散歩カメラなら汗をかいても平気な服装だから気にもならないし、時間も気にせず途中ベンチで考えことなどしながら休憩もできる。そういう「追われない時間」がまたフィルムカメラと相性もいいんだよね。
来週は、たぶんNikon F2フォトミックかNikon FEがお供かな。こうして週に一、二本、なんてことないけどフィルムカメラのシャッターを切るのが、今の僕の最上の癒しなのである。