
こうやって大きな写真で見ると適度にGRはキズが入ったりしていい具合になってきた。このキズはロードバイクを停めて道端の草花を撮ろうとしたところ、突起のあるビンディングシューズなのを忘れてバランスを崩し、思わずGRを持った手を地面につけてしまった時のもの。
少し鈍いガチャッという音がして心臓が止まりそうになったけど、意外とこいつは頑丈で少しキズついたものの、こうして今日も元気に写真が撮れている。
僕がフルサイズ一眼レフNikon D750といくつかのレンズ、それからNikon Coolpix P900とP340をすべて手放して、このRICOH GRだけにしてから一ヶ月ちょっとが経った。
僕のその後の変化みたいなのはどうだろうなあ、はっきりしているのは思惑通りひたすらGRに集中できているということ。
以前から平日はGRを持ち歩いてはいたのだけど、じぶんの中でどこかサブカメラという認識があって、街撮りスナップ用でしか使いきれていなくて、いつもプログラムモードまかせで一眼レフでは常用だった絞り優先モードなんかもあまり使ったことがなかったし、正直GRの全性能の一割も使いきれていなかった気がする。
でも、GRだけにしたら、僕がよく撮る道端の自然なんかもこいつで撮るしか無くなるわけで、そうするとある程度じっくり撮る、つまり一眼レフで撮っていたシチュエーションなんかもGRで撮るわけだから、当然少しGRの使い方を本腰入れて探求することになる。
今はどうかな、GRでどこまで一眼レフAPS-C機並みの写真が撮れるのか、試しているところかな。
あと、もともと一眼レフの時もローキーっぽい写真が多かったけど、GRだけになってさらに僕の写真は暗くなったかな笑。
標準で搭載されているフィルターを基本使っていることもあるかな。多いのはポジフィルム調と白黒、あとはその他の数種類あるフィルターを少しずつといったところ。
フィルターなしも使うけど、フィルターのほうが僕の中ではGRっぽい写真の印象がある。
でも、フィルターは以前から別に使ってたから、この一ヶ月の変化ということでいえば”タテ位置が増えた”ということがいちばん大きいかな。
僕はカメラを始めてからなぜかヨコ位置ばかりで撮っていて、つまりこの一年半くらいの間にさっぱりタテ位置で写真を撮ることが無くなっていた。iPhoneカメラで撮ってた時はあれほど多用していたタテ位置がほぼゼロに。
最初はヨコ位置がカメラらしい気がしてそればかりで撮っていたんだけど、そのうちタテ位置が苦手という気さえするようになっていた。それが、GRだけを持つようになって改めてスナップに開眼したというか、スナップをより楽しむならタテ位置を使わない手はないと思うようになり、ここ一ヶ月はけっこう意識してタテ位置を撮るようにしていた。だから、撮るうちの半分くらいはタテ位置になったかな。
そういえばここ二週間くらいは無意識にタテ位置を撮る、それも好んでタテ位置で撮っているじぶんがいるかもしれない。
それと、ホワイトバランスもいま一度いろいろ試している。一眼レフの時はホワイトバランスはけっこうこだわって調整していたけどGRはスピード重視でいつもオートに設定しっぱなしだった。
それを近ごろはいろいろ変えているし、その変える感覚もずいぶん要領がつかめてきた気がする。
GRというカメラはシンプルだけどその分奥が深い。たぶん僕はまだまだこのGRというカメラを二割も分かっていないんじゃないかとも思う。先は長い。でもまあ楽しみがひたすら続くという意味でもあるんだけどね。