先日、Twitterの中である人(路上スナップの高橋さん)から教えてもらったのがタイトルにある言葉。僕はフィルムを使いすぎるところがあるんだけど、ある時高橋さんが「じぶんは1日にフィルムは一本と決めている。フィルムを一本撮り終えたら、後はデジタルに持ち替える」と教えてくれたんだよね。僕も最近はフィルムとデジタルを両方楽しんでたから、そっか、そういう配分で楽しんでみよっか、と今日試してみたんだ。
持ち出したのはデジタルのNikon Dfと、フィルムのNikon F2。僕が試したのは、最初からフィルムで撮り始めるんじゃなくて、いちばんクライマックスな時にフィルムを一本使い、その前後はデジタルで撮るというやり方。自宅を出て散歩がてら紅葉の綺麗な公園をめざす。その行き帰りの道はいつも見慣れた道だから、デジタルでシャッターフィールを楽しむ。そして目的地の公園が見えてきたら、フィルムカメラに持ち替えて、じっくりゆっくり撮影を楽しむ。で、フィルム一本を撮り終えたら、そこで今日のフィルムは終わり。後はその余韻をデジタルカメラで楽しみながら、帰り道は今日撮った写真のことなんかを振り返りながら、少しだけデジタルで景色をおさらいするように数枚撮って帰る。
そんな風にやってみたんだけど、なかなかよかったなと。フィルムは予備にともう一本バッグに入れてたけど、その出番もなく、きっちり一本で撮り終えた。むしろ、すっぱり一本撮ったらやめるというのは、なんかとても潔くてよかったんだよね。正確にいうと、一本しか撮れない(撮らない)と思って撮影にのぞむと、フィルム本来の「一枚一枚を丁寧に撮る」という感覚を再確認できた気がする。まあ、今日はフルメカニカルシャッター機のNikon F2だったから、操作はすべてフルマニュアルだし、じっくり時間をかけて撮るのに向いてるカメラだったこともあるけど、これがAF/AEでサクサク撮れるNikon F6あたりだと歯止めが効くかな?どうかな?というのはある。でも、今日のところは実に清々しくフィルムは一本で撮り終えることができた。
フィルムで撮るのは最高に気持ちいいけど、そこはコストも気になるところだし、適量なところで楽しめればそれに越したことはない。幸い、今の僕はフィルムライクに撮れるデジタルカメラNikon Dfをとても気に入って使ってるから、デジタルで撮ることは妥協ではない。きょうはDfにAi35/2.8をつけて楽しんだんだけど、写真の出来栄えだけじゃなくて、こうしてオールドニッコールを装着して各種ダイヤルを回しながらマニュアルライクな撮影が楽しめるのはDfというカメラならではの楽しみ方。Dfがあるから、フィルムカメラと隔たりなくデジタルを楽しめてるところもある。FUJI FILMのX-Pro2やデジタルライカなんかを使ってる人も同じような感覚を楽しんでるんだろうね。
1日にフィルムは一本だけ。なかなかオツな楽しみ方な気がする。しばらくこの楽しみ方を試してみようかな。撮影に出かける時はフィルムカメラとフィルム一本、そしてデジタルカメラとの組み合わせで。僕の場合だとデジタルは主にDfで、フィルムカメラの方をF2やF6、FE、そしてLeica M3と日によって替えるイメージ。今週は三連休だから週末明けには三本の現像だけど、いつもなら土日でフィルム二本と、ほどよい現像ペースかもしれない。ここぞという時にはフィルムで撮りまくる日もあっていいけど、そのためにも普段は1日フィルム一本という適度な使用量はなかなかアリかもしれない。というわけで、ありがとう高橋さん☺︎。とても参考になりましたよ。