僕はかつてAPS-Cの初代GRと現行のGR IIIを使っていたんだけど、FUJIFILM X-E3を購入する際に手放した経緯がある。
じぶんの中でだんだんと「レンズ交換式で、ファインダーのあるカメラ」がいいという嗜好が強くなって、使用頻度が落ちていたGRを思い切って手放してみたというわけである。
実際、コンパクトなカメラはFUJIFILM X-E3とその後に買い足したマイクロフォーサーズのLumix GX7MK2があるから街撮りスナップに困るシーンは特に無いんだけど、唯一GRの必要性を感じていたのは「Runのお供のカメラ」というポジション。
X-E3もGX7MK2もボディはコンパクトだけどレンズ部がどうしても出っ張るんで、最近はバルナックライカやKonica C35といったフィルムコンパクト機を手に持って走っていた笑。それはそれで楽しいんだけど、汗をかく夏場はそうもいかないぞと。
それと、ここ最近、オールドデジカメにたどり着いていた僕は、低画素数で原色CCD機のカメラたちを好んで使ってるんだけど、その様子をTwitterで見た昨日カメラさんが「CCD時代のGRも良いですよ」とさりげなく、でもけっこう強くお勧めしてくれていた。
そっか、CCDのGRを買い戻す手はあるなと。Run用のコンデジの必要性も感じていた僕の中で、俄然CCD時代のオールドGRが浮上してきたのである。
GR didital、いわゆるGRDと呼ばれるタイプである。GRDをそれとなく意識し始めた僕は、最初はGRDの中でも最も後期型となるGRD4を探し始めたんだけど、これがお店購入派の僕の目の前になかなか現れない。
そうこうしてるうちに、いや待てよ、せっかくオールドGRを手に入れるならなるべく初期の頃のモノのほうがいいと調べたら、GRD2がベストバランスだと。そうすると現れたんだよね、僕の前に程度のいいGRD2が。
しかも、そのGRD2には当時オプションで売られていたワイドコンバージョンレンズとテレコンバージョンレンズもセットになっていた。
純正ソフトケース、純正ストラップも小綺麗なまま付属されていて、ここまで揃っていたら言うことは無い。
2007年登場のカメラだから値段もリーズナブル、迷う必要はなかった。で、僕の元に、GRがCCDセンサーになって帰ってきたのである。
1001万画素でISO感度は最大1600、レンズは35mm換算で28mmの開放f2.4、シャッタースピードは1/2000までで、APS-C化させる前だからセンサーも小型。
もちろん手ぶれ補正なんか付いていないから、性能としては現行GR IIIなんかより相当劣るんだけど、オールドデジカメ好きの僕にはそのおだやかなスペックがいい。フィルム時代のGRの面影が色濃く残った感じがして、GRの原点に帰る感覚もとても好ましかった。
というわけで、僕の元には、CMOSからCCDになったGRが「GRD2」として帰ってきたのである。
まだ試し撮りの最中なんで作例はいずれ加筆していこうと思うけど、ひとまず使用した印象としては、すごくいい。というか10年以上前の製品とは思えないくらい、普通に使える。
それでいて、CCDの写りをGRで楽しむことができる。感度も1600あればそれほど手ぶれを気にせず夜スナップが撮れることも確認できたし、フィルムライクに撮りたい僕にはもしかしたら最強のコンデジかもしれない。
思えば僕はほんとGRとは付き合いが深くて、一時期はGR一台だけで過ごした年もあった。
どこへ行くにもGRが一緒、そんなGR歴の僕が、その後にフィルム好きになり、フィルムの良さとGRの良さを足したような感覚で使えるGRD2にたどり着いたことは、ある意味必然だったのかもしれない。
そうそう、SDカードも32GBも使えることが確認できたから、そこも普通にストレスなく楽しめる。今のところ言うことなしなのである。
今朝はRunにも連れ出してみたけど、やはり出っ張りのないコンパクトなボディは断然持ち出しやすい。
しばらくはGRD2を素のまま28mmで使い込んでみたいけど、それに慣れたら次は2つのコンバージョンレンズも装着して、GRの楽しみの幅を広げてみたいと思う。その様子はまた後日のブログにて。
それにしても、いい買い物をした。これで、まさしく、フィルムを始めた頃に所有していた系統のカメラがぜんぶ手元に帰ってきたことになる。
僕は今、あの頃の初心を思いっきり謳歌し直しているのである。
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