実は以前、一度手放したレンズなんだけど、なんだろうね、ふとまた手にしたくなって僕の手元に帰ってきた。AF-S Micro Nikkor 60/2.8G ED、ニコンのフルサイズ用マクロ(ニコンはマイクロだね)レンズ、もちろん普通に単焦点レンズとして使える万能レンズだ。
あいにくの雨というか、マクロレンズ的にはラッキーな雨というか、久しぶりに60/2.8GをNikon Dfにつけて散歩カメラしてきた。最初は愛犬と出かけたんだけどね、いくらAFといってもこの薄いピントを合わせるのは至難の業でなので、一度帰宅してから一人で再び外へ出てみた。
今でこそ街のスナップ写真なんかを撮ってるけど、初めて一眼レフを買った頃は週末に家の近所を散歩がてら撮ることが多かったから、この60/2.8も散歩レンズとして購入したんだよね。その頃の思いや感触が蘇ってきた数十分だった。
何を撮るわけでもないんだけどね、こうして散歩の道端のなんてことない写真を撮るのにいいんだよね、マクロレンズは。僕的には虫眼鏡を持ち歩いてあちこち観察しながら歩くのがおもしろいというかね。なにせいつもの散歩道だから、辺りにそれほど驚くような光景があるわけじゃない。でも、つぶさに目を向ければ、小さな世界には四季の変化があったりする。それが垣間見れる楽しさがマクロレンズにはある。
撮る姿勢も自ずと低い姿勢になるというか、虫眼鏡を持った少年目線になる。それもまたいい。散歩がてら写真を撮りたいけど、辺りにフォトジェニックな景色もないから…という人はマクロレンズを一本持つと、なんてことないいつもの道でもシャッターを切る楽しみを得られるんじゃないかな。虫眼鏡で見る世界はなかなか劇的だから。
この60/2.8はニコンの上位レンズに施されているナノクリスタルレンズであるにもかかわらず値段はリーズナブルで、手ぶれ補正こそ付いていないけどMFに慣れた人ならなんら問題はないと思う。AFも瞬時にピタっと決まるから微調整は手元で前後に動かす感じ。知らず知らずのうちに息を止めて撮ってるから、酸欠にはなるけどね笑。
僕はAF単焦点は50/1.8GのSpecial Editionも持ってるけど、どうかしたらこの60/2.8G一本でもいいかもしれないね。他の人のレビューなんかにも書かれてるけど、このレンズはシャープなんだけとカリカリじゃない、いわるゆ空気までも写るというように評価される一本。登場からもう数年経つと思うんだけど、その実力はなかなかのもんだと僕も思う。
考えてみると、Dfを手に入れたことで、以前D750時代に持っていたレンズを軒並み買い直してるようなところがある。50/1.8G、70-300VR、標準レンズは24-120/4から24-85VRに変わったけど、60/2.8Gも再び。DfはもともとフィルムニコンのNikon F2で使っているオールドレンズをデジタルでも試したくて購入したんだけど、Dfがデジタル一眼レフカメラとしても優秀だから、こうしてAFレンズも自然とまた揃ってきちゃったんだろうな。
カメラもレンズもなんだか増えちゃったなというのが正直なところなんだけど、しばらくはいろいろ使い試してみて、いずれ「これが僕だ」という三台程度のボディと数本のレンズに絞り込めだらなと。以前、僕はいわゆる断捨離っぽく手持ちのカメラたちを一気に手放したことがあるんだけど、今回はもう少しゆっくりじぶんのリズムに合うカメラたちを厳選していけたらいいかなと考えている。
というわけで、散歩レンズとして、また常用の単焦点レンズとしてもおすすめのAF-S Micro 60/2.8G、新しいレンズではないけど、一本持っておくにはなかなかいいかなと再確認した感じかな。雨があがったらマジックアワーの時間帯にもまた連れ出してやりたいな。なんてことない道端を虫眼鏡でのぞいては、世界を再発見する、みたいなね。
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