僕のようなフィルムビギナーは誰かの写真道を手本というかモノサシにしたくなるわけだけど、僕の場合は田中長徳さんがソレということになる。そもそも初めて買ったカメラ本がチョートクさんの「カメラは知的な遊びである」と「カメラは詩的な遊びである」で、この本を読んでカメラとの向き合い方がずいぶん楽になったというか、肩の力を抜いてカメラと過ごすことを意識し始めたように思う。それから2〜3年ほど経ってライカを手に入れた僕は、ライカ本というかたちで再びチョートクさんの著書と再会する。”ライカ・ワークショップ”も”カメラはライカ”も”ライカはエライ”も実に痛快で楽しく読ませてもらった。そんなチョートクさんが地道にブログを更新されていることも知り、たまにのぞきに行っている。その名も読んで字のごとく「チョートクカメラ日記」。(と、ここでごめんなさい。令和元年5月現在、このサイトは閉鎖されていて、チョートクさんはnoteの「チョートクのカメラノート」に引っ越しされてます。興味のある人は、一番下の最新記事からのぞきに行かれてください!)
意外とこまめに更新されていることに軽く驚いたけど、読むたびに”あゝやっぱりチョートクさんのカメラへの向き合い方は、なんか潔いというか難しく考えないというか、いいなあ”と思う。世の中で言われるカメラの常識とか評判みたいなものには流されず、しっかりじぶんの目や手で感じたことを誰にも気兼ねせず書く感じは、嘘がない感じがプンプンして、あゝこの人の言うことは信じられる、みたいに僕なんかは思うわけである。カメラをやってると何かとその界隈の価値観みたいなものに流されがちになるけど、そんな時にチョートクさんのブログをみると冷静になれるというか、じぶんの本来の価値観やモノサシに素直になれる。過去記事をさかのぼって読めば、カメラ本以上に読み応えたっぷりだったりもする。ぜひ、おすすめです。
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