Leica IIIa

数回、空シャッターを聴いたら、明日のフィルムを入れて眠りにつく。

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Leica IIIa, Elmar 50/3.5, ILFORD XP2 400

眠る前の数十分間はたいせつでね。みんな思い思いにじぶんがいちばん落ち着ける時間を過ごしていると思う。僕の場合は、空シャッターを聴きながら明日のフィルムを詰めるという作業、これがなんとも心落ち着く。

バルナックライカは見ての通り、カメラの底蓋を開けて、そこからフィルムを装填する。フィルムライカならではの儀式だけど、バルナックの場合はさらにフィルムの先端を10cmほどカットするという所作も加わる。バルナックを持つまでは、M3のフィルム装填に加えてフィルムカットなんて面倒くさがりな僕にはあり得ないなんて思ってたけど、今じゃそれがいちばん心落ち着く作業だったりするんだから、人も人生も分からないもんだ。

今夜は消灯10分前の長崎ランタンフェスティバルに滑り込めて、心もホクホクしている。バルナックでいつものように?沈胴したまま数枚撮るという事象もあったけど笑、初めてランタンフェスティバルをモノクロフィルムで数枚おさえることができて、それはささやかだけど心地いい夜をもたらしてくれている。明日は朝のうちに思案橋の辺りをILFORD XP2で撮りたいなと思ってる。それだけで心踊るから、カメラはやっぱり欠かせない心の安定剤だなと思う。

このバルナックに出会って僕のカメラ観やスナップ観が少しだけ変わりつつある。この感触が僕の中にまたひとつ新しいシーンを生み出すような気もしている。そんなことも妄想しながら眠りにつくとしよう。明日も忙しい。けれど僕にはカメラがある。

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