たしかに「写真」という意味ではスマホのカメラでも撮れるけど、それを”趣味”と言えるかというと少し違和感もある。それは僕がそうだったんだけど、iPhone3GSで写真を撮ってはInstagramにアップしてはいたけど、なんというかそれは写真日記の延長で、なりよりみんなスマホカメラで日常たくさん写真を撮っていてもはや”普通で一般的”なことだから、それを趣味と言う発想すらなかったように思う。
それと比べると、カメラを持って写真を撮るという行為は、じぶんでもすごく趣味性を感じる。誰かに趣味はなんですかと聞かれても”カメラ”と言うとお互いイメージがふっとわくというか、あ、この人は少しアーティスティックな人なのかなとか思ったり。そこにはスマホカメラで撮った”画像”とは違う、”道具からこだわった写真”という解釈に変わるからじゃないかな。僕はそう思う。
でも、世の中みんな忙しいし、なにかと日々の生活に出費もかさむ暮らしの中で、スマホカメラがあるのにカメラなんて高価なもの買うのはなかなか…という印象もあるんじゃないかと思う。でも、カメラという趣味が素晴らしいのは、想像するよりもずっと安価で始められるということ。たしかに高価なカメラは存在するけど、中古カメラ店に行けば一万円もしないような価格でいい時代のカメラが手に入る。それでいて写りは間違いなくスマホカメラより異次元だし、なにより”それまで知らない世界”がたくさん見えてくる。きっとInstagramなんかの使い方や楽しみ方も激変するだろう。それくらい、カメラとは実は始めやすくて、しかも想像を超えた感動をもたらしてくれる。
そうすると、そのうち別のカメラやレンズが欲しくなったりは確かにするけど、そのハマり具合こそ趣味性だから、それはとても楽しいことで、そのハマりやすさもカメラを趣味にする実は最大の醍醐味だと思うんだよね。僕はロードバイクを趣味にもしてるけど、ロードバイクの場合だとハマったとしてもロードバイクを二台も三台もは保管できないし、なにより高価だ。もちろんパーツ交換やレース参加なんかには広げていけるけど、それはそれで手間暇もすごくかかる。それに比べればカメラのハマりやすさはすごく軽快でいいと思う。もし、カメラ始めてみようかなと迷ってる人がいたら、僕は断然イチ押しする。調べて、今夜にでも近くの中古カメラ店に寄って、カメラを眺め店員さんとカメラ談義を楽しんでみるといいと思う。ちょっと世界が開けると思うよ。しかも想像以上にカンタンに。
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