新年2日目、寒い朝ではあったんだけど、スーパームーンと入れ替わるように強い太陽が出てきたんで、よし!とロードバイクに初乗りすることにした。少し走らせるとカラダがあたたまり、assosの冬ウェアにCastelliのウインドブレーカーで十分あったかい。強いて言えば首から上が少し冷んやりしたけど、まあ許容範囲だ。太陽が出ていなかったらそんな悠長なこと言ってられない真冬だけど、太陽とはほんと偉大だ。
ロードバイクというと、やたらハードな印象を抱かれることが多いんだけど、ロードバイクにもいくつか種類があって、僕のはエンデュランスロードと呼ばれるタイプ。簡単にいうと、レース仕様のガチガチのレーサーじゃなくて、遠出やロングライド向けに作られたロードバイクだ。車種はSpecialized Roubaix SL4 Sport。フレームは軽量のカーボン、コンポはレースにも出られるShinano 105、路面の凹凸のショックを吸収するZeltzという特殊素材が使われている。要は、スピードを追求した硬い乗り心地のガチガチレーサーに比べると、乗り心地がしなやかでいつまでもサドルの上に乗っていたいと思わせるしなやかな乗り心地が特徴だ。
このエンデュランスロードを選んでよかったなと乗るたびにいつも思う。というのも、僕の場合はロードバイクは景色を眺めたり、途中途中で脇道に止めては写真を撮ったりするための相棒だから、比較的のんびりまったり乗れることが気持ちの上でも心地いい。それでいてハードに攻めようと思えば、そこはヨーロッパのロードレース「パリ〜ルーベ」で鍛えられたフレームだから、相応の走りが楽しめる。何の知識もなくロードバイク専門店へ足を運んだ時に、店員さんとじっくり目的を話し合って車種を決めてよかったなと思う。カメラなんかもそうだよね、店員さんと使用目的をじっくり会話して機種を決めるのがやっぱり失敗のない道具選び。僕はロードバイクやカメラの経験で、何を選ぶにしてもしっかり店員さんに相談する癖がついた。
それにしても新年のライドは気持ちよかった。ちょうど汗が出ないくらいの気温で、空気は澄んでいて冬空の抜けのいい景色。サドルの上でいろんなことを考えた。仕事のこと、家族のこと、健康のこと、カメラとか趣味のこと。適度にカラダをクタクタにしながらだと、僕の場合は脳がすごく回転する。近ごろは膝を痛めやすいんでRunより、スイムやロードバイクの頻度が多いんだけど、Runほどキツくなく、考えごとしながら楽しめるスポーツとしてスイムやロードバイクは実におすすめの思考タイムだ。
ひとつ留意点があるとするなら、なるべく自動車が走る道は避けること。ロードバイクは車両だから車道を走る乗り物ではあるんだけど、日本の場合は自転車道がなかなか整備されていないから、自動車と一緒に走るのはやっぱり危ないし、考えごとしながら走るには気が散る。僕は比較的自動車と走らなくていいルートを見つけたから、こうしてロードバイクをまったりと楽しめてるところがある。トライアスロン用のTTバイクとか練習してる人なんかは、車道は怖いから自転車道までは車にバイクを載せて移動してる人も多いからね。なにかとスピードが要求されて気忙しい世の中だから、ロードバイクに乗る時くらいはゆっくりまったり楽しみたい。そういう人にはエンデュランスロードはおすすめです。あ、あと背中に忍ばせるコンパクトカメラもね。これだけでちょっぴり人生は変わるから。