カメラは軽量コンパクトであればいいというわけじゃないけど。

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Voigtlander Bessa-L, Snapshot-Skopar 25/4

僕もカメラを始めた頃は、カメラ=一眼レフという認識があって、割と大ぶりなカメラを「この重厚感がいいんだ」みたいに感じて使っていた。それでもフルサイズの中では軽量なNikon D750だったんだけど、標準レンズが24-120 f/4だったから、けっこうヘビー級なカメラではあった。

その後、そのヘビーさが嫌になったわけではないんだけど、カメラをコンデジのRICOH GRだけにしてしばらく過ごすことになる。たぶんこの時にカメラに対する価値観が少し変わったのかな。手軽に街に持ち出せてスナップできることが、僕の中でのカメラの理想像になっていった。

で、フィルムで撮るようになった今では、よく使うカメラはどちらかといえば一眼レフより小ぶりなカメラが多い。なんといってもコンパクトで持ち出しやすいのはフィルムコンパクトのKonica C35やRollei35。GRと合わせてこの3台は、ほんと荷物にならなくていつでもどこでも手軽にスナップ撮影が楽しめる。でも、じゃあ軽量コンパクトであることが最良かといえば、そうとも言えない。もう少し「手ごたえ」も欲しい、というのが僕の中での理想の軽量コンパクトだったりするんだ。

それがレンジファインダー系のカメラたち。ことし夏用カメラとして手に入れたBessa-LやコンデジのLeica X2なんかもそう。もちろん、バルナックIIIaやLeica M3なんかもこのクラスにあたる。大ぶりではなく、かといってコンパクトすぎるわけでもない、とても絶妙なサイズというのがこのへんのカメラたちなんだ。僕はここ数日間、Leica M3のことをあらためてジャストフィットなカメラだなと再認識してるところなんだけど、そこにはその絶妙なサイズと品質が高次元でバランスがとれていることが大きい。本格的な手ごたえを失わない、軽量コンパクトのギリギリの線を行くカメラたちとでもいえばいいだろうか。一度この絶妙なサイズに慣れてしまうと、大ぶりな一眼レフを持つことはむずかしい。僕はデジタル一眼レフも持ってるけど、Nikonフルサイズ機の中で最軽量のDfが今のところ許せる範囲内の一眼レフだと思っている。

もちろん、大ぶりな本格的一眼レフも時に使用する。Nikon F6やNikon D300なんかはそう。けれど、普段着のように持ち出しているカメラはといえばM3をはじめとするジャストフィットクラスのカメラたちなんだ。そう、カメラは軽量コンパクトなほどいいという気持ちはあるけど、最もコンパクトなカメラたちはサブで、メインはこのスナップシューター系カメラたちということ。一応、20台くらいの大小さまざまなカメラたちと付き合ってきた経験上からたどり着いた着地点みたいなものだから、案外説得力のある視点なんじゃないかと思う笑。

とはいえ、カメラは何が良くて何が悪いなんて論点のアイテムじゃなくて、じぶんにあったカメラこそが最良のカメラ。見るからに本格的なフラッグシップ系の一眼レフがいいという人もアリだし、中判カメラというのもまたアリ。逆に徹底してコンパクト機を楽しむのもアリだ。そういう意味ではサイズはあまり関係ないのかもしれないけど、だからといってこの絶妙サイズのカメラたちを放っておくのももったいない。レンジファインダー系カメラ未経験の人たちはぜひ一度、その「手ごたえ」なるものを味わってみてほしいな。なにかとんでもなくフィットする軽い衝撃みたいなものがあるから、きっと。

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