がんばれニコン。僕らもがんばる。

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考えてみると、僕はこれまでにNikon機を7台手にしている。初めて手に入れたのがNikon D5300、以降P340、D750、P900、一旦ここですべて手放すんだけど、今度はフィルムで復活してFEシルバー、FEブラック、そしてF2。初めてのカメラがNikon機だったのは確かにきっかけとしては大きいけど、じぶんで冷静に分析しても理由はそれだけじゃない。やっぱり惹かれるんだよね、Nikon機が放つプロダクトの薫りというか佇まいに。質実剛健で手を抜かない造りのイメージというか、人間でいえば生真面目で憎めないイメージ。遊び心みたいなのは苦手でオシャレさやカジュアル感もあんまりあるとは言えないんだけど、なんかそこが無骨でソソられる、僕にはそんなイメージだろうか。

それはフィルム機を手にするようになって、もっとそんな風に感じるようになった。ニコンの歴史なんかにも自然と触れるようになって、このブランドの本気というか匠のこだわりを感じ、それをこの目と手で確かめたい、そんな思いが僕をフルメカニカルフラッグシップ機のF2購入までいざなった。中古カメラ店に通ってはFもさわったし、F3もさわった。最近だとFフォトミックやNikomat FT3も目について、この時代のNikon機の魅力にさらに引き込まれている。数日前に当面カメラは増やさないと書いたけど、本当のところを言うとNikon機については買い足さないという自信はない。コレクションというのともちょっと違う。言葉にするのは難しいけど、強いて言うなら”確かめたい”ということだろうか。ニコンがこだわり抜いて丹精込めて作り出したプロダクトを、この手で実際に外へ持ち出してその感触や性能を確かめたい、それが理由だ。たしかにカメラでなくてもプロダクトはそういうところがあるけど、車とかパソコンとか時計とかは一台あればそれほど同じようなモノを増やそうとする興味は僕にはない。こんな気持ちが宿るのはカメラだけだし、しかもNikon機が特にそう思わせるんだ。

同じような感覚が宿るモノといえば、後はライカだけかな。ライカは35mmで撮りたいからM2もいつか欲しいなとか、ルーツを辿るという意味でバルナックが欲しいなというのはあるけど、上手く言えないけどNikon機の”確かめたい”感じとは少し異なるんだ。これだけその気にさせてくれるニコンというブランドは稀有というか素晴らしいんだけど、そんなニコンも現代のカメラ産業のシュリンクみたいな波にさらされてどこかもがいているように見える。Nikonだけじゃなくて、あらゆるカメラメーカーがもがいているのだろうけど、なかでもニコンは時代の軽さとかハイテクさみたいなものに器用に乗れずに、どこか動きが重苦しく見える。どんな手を使えばそこからブレイクスルーできるのかは明快な答えは出てこないけど、日本はもちろん世界のカメラを牽引してきたニコンにはなんとかがんばってほしい。ニコンというブランドが次の一手を見つけるまでは僕らユーザーがニコンを盛り上げていく、そんな気持ちが僕の中にはあるのかもしれない。フィルムをひとつでも多く使ってフィルム産業を盛り上げたい気持ちと同じように。そして、思うんだ。必ず僕が再び最新のニコン機が欲しくなる時代がやってくるはずだと。がんばれニコン、僕らもがんばる。

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