修理に出していたF6が紅葉に間に合う時期にNikon社から帰ってきたんで、愛犬との散歩がてら、初めてふだんの散歩カメラにリバーサルフィルムで出かけてみた。
リバーサル現像はこれで3度目なんだけど、これまで2回はせっかくのリバーサルフィルムだからと少し車で遠出して撮影してきたんだけど、今回はふだん使いでリバーサルを試したくて、週末のいつもの散歩コースで撮ってみた。
リバーサルフィルムはFUJIのVelvia100。前回、Provia100F、Velvia50、Velvia100と3種類のリバーサルフィルムを試してみたんだけど、それぞれ良さはあったものの、美しさと使いやすさのバランスが最もとれていたのがVelvia100だったんで、数本買い置きしておいたものだ。
なんてことないふだんの散歩道での撮影だったから、これまで感動してきたようなリバーサルらしい仕上がりが楽しめるかどうか少し不安もあったんだけど、そんな心配は杞憂というか、僕の腕前は置いといて、今回もリバーサルフィルムは僕に軽い衝撃をもたらしてくれた。
まあ、なにより紅葉とリバーサルフィルムの相性がいいんだろうね。あまりの紅葉の美しさに、愛犬のほうのピントはまったくきていなかったりしてるわけだけど笑、フィルム好きな人たちがよく言う、紅葉はリバーサルフィルムでおさえたいというニュアンスが少しわかった気がする。
少し暗めのシチュエーションでは露出調整をもう少し明るくしたほうがいいなとか、まだまだリバーサルフィルムのコツみたいなものはつかめていなかったりするけど、それでも撮った本人的には十分満足できる写りで、そのあたりはAF機のNikon F6のおかげかなと思う。
あとは、レンズはAF 50/1.4Dだったんだけど、本当はもう少し絞ったほうがいいんだろうけど、僕はレンズのクセを楽しみたいんで、今回も開放気味でほとんどの写真を撮り、少しだけこのレンズとリバーサルフィルムの相性みたいなものも感じとることができたように思う。
それにしても、ふだんの散歩道でもリバーサルフィルムは十分魅力的に使えることがわかって、んー、これはまたコストのかさむ世界に突入してしまったなというなんとも言えない複雑な気分なわけだけど笑、ネガフィルムに比べたら僕はまだまだリバーサルフィルムの撮影量は圧倒的に足りないから、そこはもったいぶらず、こうしてたまにふだん使いにもリバーサルフィルムを持ち出しやろうと小さな決心をした2017晩秋となった。リバーサルフィルム、やっぱりこいつは魔性のフィルムだ。