雨の日は、部屋でカメラいじりと言う名のメンテナンス。
今朝もまとまった雨が降ってるんで、愛犬との散歩をサッと終わらせて、自室でカメラなど触っている。まあ僕の場合、写真を撮ること以上にカメラというプロダクトが好きなんだろうから、カメラを眺めたりいじったりすることが本当の趣味なのかもしれない。
最近手に入れたフルサイズミラーレス Nikon Z6をさわってるんだけど、初めて試し撮りに出た昨日なんかは設定もままならないまま撮り始めちゃったんで、ちょっと設定メニューなどを眺めたりしている。
静音設定があるんで試しにオンにしてシャッターを切ってみると「えっ?」というくらい無音なのに驚く。M型ライカもびっくりの静音性じゃないだろうか笑。通常のシャッター音でも「ディッ」という必要最小限の撮れた合図くらいの音だけど、ほぼ無音はさすがに電子製品であることを再認識する。
昨日Twitterでもそんな話を少ししたんだけど、撮る時のピクチャーモード(Nikonの場合だとピクチャーコントロール、FUJIFILMの場合だとフィルムシミュレーションになるのかな)を見てるんだけど、これがまた多彩。
スタンダードやモノクローム、ヴィヴィッドなんかはどのカメラでもおなじみの設定だけど、それに加えてOLYMPUSのアートフィルターのような多彩な種類のポジションが選べるようになっていて軽く驚いている。
ドリーム、ブリーチ、グラファイト等々、20種類もある。まだどれも試していないけど、せっかくあるのなら一度は試しておきたい。まあここはOLYMPUS PEN-Fなんかと同様、いかにも電子製品であるミラーレスらしい遊びの部分だろうし、JPEGメインの僕なんかにはおすすめの現像的スタイルなんだろうと思う(面倒くさがりなんで使わない可能性は高いけど笑)。
あと、昨日や一昨日の記事にも、とにかくEVFが光学ファインダーのように自然で美しいと書いたけど、背面モニターの描写もよく見るとドキッとするくらい美しいね。これなら、写真を撮るごとに背面モニターで写真を確認するのも悪くないかもしれない笑。
まあでも驚くかもしれないけど、僕が確認する機能なんてそんなもの。フィルムカメラの延長線上でデジタルカメラを使ってるんで、カメラにはシンプルな性能や所作しか求めていない。だからゆえに、カメラには多機能や数値的高性能さより「質感」を求める。
その点で、Nikon Z6は合格だ。僕がフィルムニコンたちに求めていた質実剛健さや言葉以上の信頼性、操作の確実性が作り出す気持ちよさがまず第一に注がれているカメラだと少し触っただけで分かる。Nikonという会社は派手ではないし宣伝下手かもしれないけど、このカメラ愛というか手を抜けない生真面目さは、僕には最高のブランドイメージに値する。
それは形は違えどライカと相通じるところ。そのせいか偶然なのかは分からないけど、これまで数多くのカメラを所有してきて、結局僕の手元に残ったカメラのほとんどがニコンとライカの製品であることを考えると、そこには僕的モノサシの共通項があることは間違いないだろう。
少し前に写真家の林ナツミさんが言われていたことだけど「機材も写真の一部」というフレーズが僕は大好きで、事あるごとに思い出す。写真を撮る度にカメラという道具に何千回、何万回と触れるんだよね。その時に感じるカメラの本質的気持ちよさというのは、やっぱり写真に何かしら影響を与えると思うんだ。カメラとじぶんが一体となれる気持ちよさといえばいいのかな。
カメラもレンズも高価なものを追求していけばキリがない。高価なものが独特の特徴的な写りを作り出すこともまた事実。けれども、その高価ゆえの性能よりも「操作した時の手ざわりや手ごたえの気持ちよさ」もまた、それと同等かそれ以上の価値があるようにも僕は思う。
そういう感触を日々確かめるのに、カメラいじりはいいんだ。雨の日にこうして感触を確かめるようにカメラの調子を確認することがメンテナンスにもつながる。カメラも歳をとれば少し調子の悪い箇所が出てくるだろうし、時に急に不具合を感じることもある。人間と一緒だね。生きてるってことなんだろうね。だとすれば、スペックよりも本質が大事なのは当たり前なのかもしれない。
さて、早朝よりは小雨になってきたかな。できればNikon Z6を持ってちょっと集中的に撮りたいんだよね。その癖をつかむためにね。良いところも悪いところも含めてこのカメラとの最適な対話の仕方をはやく身につけたいんだよね。もう少し、Z6を触りながら窓の外の雨雲とにらめっこだ。
★今日の注目商品をチェック!