Nikon Z6

連休前夜。デジタルだから空シャッターならぬ「部屋シャッター」か。

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Nikon Z6

連休前夜。デジタルだから空シャッターならぬ「部屋シャッター」か。

長いような短いような濃密過ぎた一週間がようやく終わり、明日から夏の三連休を迎える。22時をまわりようやく自室でひと息つけるようになって、僕は待ちに待った癒しの時を迎える。Nikon Z6の空シャッターである。

でも、タイトルに書いた通り、フィルムカメラなら空シャッターだけど、デジタルだからシャッターを切れば写真が撮れてしまうわけで「空」ではないなと。強いて言うなら「部屋シャッター」かなと笑。

もうほんと、どうでもいいことだけど、僕はそう名付けてみた。静かな部屋の中でサイレント気味のミラーレスのシャッターを切る雰囲気としては、案外びったりの呼び名かもしれない。

僕はカメラが好きだけど、正確にいうとシャッターを切る行為が好きなんだよね。だから、時間があれば部屋でフィルムカメラの空シャッターを楽しんでいる。

バルナックの小気味いい手応えのシャッターもよし、M3の厳かなシャッター音もよし。フィルムニコンのFやF2のキレのあるシャッター音もまたたまらなくて、空シャッターを切れば僕の疲れた脳やからたはゆっくりと浄化されていく。

それに対して、Z6のシャッターフィールはマットでジェントル。いかにもハイテク機器らしい手ごたえだ。しかも美しいのは、そのファインダーの眺め。EVFと言われなければ気づかないんじゃないかというくらい、まるで光学ファインダーのようなナチュラルでクリアな眺めには、あらためてうっとりする。

SONYのαシリーズに遅れをとったNikonは、その挽回策に単にスペックだけで挑まず、「カメラの本質的な心地よさ」で巻き返しを図ったのだろうと思う。ファインダーの眺めの質感、各操作部のいかにもカメラらしいタッチ。

僕は各社のフルサイズミラーレスを実際にさわっていろいろ確かめてみたけど、この「カメラの本質的気持ちよさ」については、Nikon Zシリーズの作り込みが他社を大いに上回る出来栄えに仕上がったんじゃないかと思っている。

何はともあれ、「部屋シャッター」は実に心地いい。フィルムカメラの空シャッターと比べれば、あの金属的な弾ける感触ではないけれど、別次元の満足感を提供してくれる。それはたぶん「未来感と懐かしさの絶妙のブレンド」。

フィルムニコンやデジイチDシリーズとは明確に別物のはずなのに、どこか変わらぬ種類の感動を味あわせてくれるZ6の仕上げは、さすがはニコンと言わざるを得ない。

まあ、その絶妙の音と感触を言葉だ表現するのはなかなか容易じゃないから、ここではこれ以上の表現はやめておく。あとは、ぜひ店頭でその感触を確かめていただきたい。

さて、あと数時間後にはZ6と散歩カメラへ出かけられる。もう少しだけ部屋シャッターを切って、ゆっくりと眠りにつきたいと思う。今夜はきっといい夢見るだろうな。新しさと懐かしかが同居したような極上の夢を。

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