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綺麗なニコン F-801を見かけて、つい。
フィルム現像の受け取りついでにカメラ屋をのぞいたら、ガラスのショーケースの中じゃなくて、その上にちょこんと飾られるように置かれたNikon機が目に入って笑。あれ、値札もあるから飾りじゃなくて売り物だぞと。しかも、写真の左に写っているレンズ AF 35-135/3.5-5.6が装着されていて、その値段はなんと¥3,000を切る破格値。いや、この値段となるとさすがにファインダーの中はオオゴトなんだろうなとのぞいてみたら、「え?!めっちゃクリアじゃん!」と目を疑うほど綺麗なファインダーなのである。
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いつもの店長がいたんで、声をかけて電池を入れて動作チェック。とりあえずちゃんと動くのは確認できた。なんなんだ、これ、見た目も動作もひとまず問題なさげなのにこんな値段でひっそり片隅に忘れられたように置かれてるなんて、Nikon愛の僕が救出しないわけにはいかないだろうと。だったらAFレンズも安くて付けっ放しにできるものが欲しいなとショーケースをのぞきこむと、同じような価格のAF 28-80/3.3-5.6G(店長に聞いたらF80とかの時代のGレンズ。現行のGレンズではない ※追記:正しくはNikon Uの登場時に合わせて発売されたシンプル構造のレンズみたいですね)が目に入った。F801につけてみると、これがなかなかシンプルでカッコいい。もうあれこれ考えなくていいや。
「店長、これください」
というわけで、おまけで余り物のレンズフィルターをわけてもらい、単三電池をその場で入れて、お持ち帰りしたわけである。いや、もう少しじっくり眺めたら何か不具合の一つや二つあるかもしれないけど、少なくとも僕の目の前ではお利口で合格点の元気さを見せてくれたF-801。つべこべ言わずにあとは試し撮りして確認してみようと。飲み会を一回我慢すればOKな値段だからね、変に神経質になることもないしね。撮れたらラッキーだし、撮れなきゃ僕がコイツの最期を見届けようと。カメラは人間っぽいなあ、やはり。
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このF-801、1988年に登場し、なんと当時、史上初のシャッタースピード1/8000を搭載したAF機のよう。明るいレンズもいけるハイスピード機だし、なかなかコンパクト。電池は単三電池仕様で、なにかと扱いやすそう。細かい機能はこれからネットで調べてみようと思うけど、なかなかハイスペックなのである。見た目がレトロとも現代的とも言い難い、80年代らしいというかプラスティッキーだから安っぽく見えなくもないけど、80年代に青春を過ごした僕にしてみればこのチープシックというかガンダムルック的なデザインは嫌いじゃない。まあ、なにより、直感で連れて帰らなきゃと思った何かがあったわけだからね(安いだけじゃ僕はカメラは選ばないので)。
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これ、何かの時に似てるなと思ったんだけど、そうだ、出張先のカメラ屋でBessa-Lを見かけて思わず連れて帰ったあの時に近いなと。あの時も、こんなに全然使えそうなカメラがなぜにこんな値段でこんな片隅でひっそり売られてるんだろうと、思わず救出したんだよね。たしかに、フィルムカメラらしいクラシカルな雰囲気を楽しめるわけでもなく、シャッター巻き上げなどマニュアル感覚を味わえるカメラでもない。80年代とか90年代のカメラはいわゆる中途半端なプロダクトになっちゃってるのかもしれないけど、これもまたカメラ史に残るプロダクトのひとつ。僕はそのフィーリングをじぶんの目で、耳で、手で確かめてみたいと思う。上手く撮れたら、またブログでご報告します。
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