Canon F-1

来年は街撮りスナップに一眼レフたちを連れ出そうかと考えてるんだ。

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Canon F-1, New FD 50/1.4

何をそんな普通なことを言ってんだ?とか言われそうだけど、僕にとってはけっこう大胆なことで。というのも、僕は街中で撮る時はほぼ99%、小ぶりなレンジファインダーやフィルムコンパクト、ミラーレスばかりで、一眼レフを持ち出したことは早朝の二、三度程度しかない。

まあ、街撮りのほとんどが平日の仕事鞄にカメラを忍ばせて撮るスタイルなんで、まずもっては一眼レフを仕事鞄に入れるには、大きく重くかさばるからというのがある。そして、何よりも「街中で一眼レフのアノ仰々しい物体を構えるのが気恥ずかしい」というのがある。いや、レンジファインダーとかだって大して変わらないだろうと言われるかもしれないけど、僕の中ではあの僅かな大きさとかフォルムの差がけっこうデカいのである。

考えすぎかもしれないけど、あのペンタ部のでっぱりや、レンズ部の突き出た大きさ、あと決定的に大きなシャッター音なんかが、できればさりげなく撮りたい街中においては異常に目立つし、周囲に威圧感や不信感?を生むんじゃないかと思ってるところがあるんだよね。それでも、街中で撮りたいから、機材のチョイスは自然と少しでも小ぶりでシャッター音の小さなカメラへと手が伸びていった。

Nikon FA, Ai 50/1.4S

でも、近ごろ思うんだなあ。僕は一眼レフが好きだなと。あの少しゴツいフォルムと、なんともいえないシャッターの鳴りがハートに突き刺さるというか、やっぱり道具らしくて好きだなと。実際、手持ちのカメラの中でも一眼レフ機がいちばん多い。にも関わらず、一眼レフを使うのは主に週末たけというのは、いかにももったいないんじゃないかと。人生の時間の使い方としてね。

人生は長いようで実はかなり短い。そんなことを考える歳になって、この人生の時間の使い方というのは何よりも大事な気がしていて、できればそこは「濃く太く」過ごしたいというのがあるんだ。もちろん、街撮りスナップは周囲にも気を使わないといけない時代だから、めったやたらに一眼レフを振りかざそうとは思っていなくて、そこは一定のデリカシーを持って一眼レフを構えることが前提なんだけどね。

でも、鳴らしたいんだ、街中で一眼レフたちを。Nikon F、Nikon F2、Nikon FE、Nikon FA、Canon F-1、OLYMPUS OM-1N、Minolta SRT101… 持ち出したい一眼レフはまだまだある。なんだったら中判カメラのRolleiflex Standardだって街中で構えてスナップしてみたい。街の中に宿る光と影を、あの一眼レフの密度のあるファインダーの中で捉えてみたいんだ。んー、想像するだけでかなり敷居が高い気がするが、一眼レフや中判カメラの性能を本当に確かめるとするなら、それはやはり街中のシーンも必要だと思うんだ。

Minolta SRT101

そんなに意を決したように言わなくても、普通に一眼レフを街中に持ち出してスナップしてる人はたくさんいると思うから、そこは少し気を楽にして考えてみたいなと。まずはやはりフィルム一眼レフ機、そして中判カメラ、その先にNikon DfやZ6といったフルサイズデジタル機も。そう、僕の場合は、街中に一眼レフたちを解禁してやるだけでも、かなりライフスタイルに変化が訪れると思うんだ。

年の変わり目は、そういうライフスタイルに変化を持たせる良い節目のタイミングでもある。いま、気分としては「やってみよう」という雰囲気にかなり傾いてきている。あとは勢いだけかな。どうかな、街中であの存在感のあるカメラを構えることを周囲は許容してくれるんだろうか笑。まあでも、こうやってじぶんの中に変化を注入しようとしてる感じは悪くない。つべこべ言わずに一度やってみることだよね、きっとね。考えるのはそれからでもいい。

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