NikonとNIKKOR

初心に帰りたいと思った。その1「Nikon F2アイレベル」

Nikon F2アイレベル, Nikkor-H Auto 50/2

ひとつ前のポストに「新しいカメラは特に欲しくない」みたいなことを書いたんだけど、僕はカメラを二台増やした。けれど、それは正確にいうと「新しいカメラ」を増やしたんじゃなくて、「かつて使っていたカメラ」を買い戻したかたちだ。

このひとつが、このNikon F2アイレベル。去年の夏前頃に大胆に断捨離した際に手放してしまってたんだけど、ずっと心の中で引っかかっていたというか。僕がフィルムカメラを始めた頃に使っていた4台のカメラのうちのひとつで、じぶんが想像する以上に思い入れのあるカメラだったんだな。

実は手放して以降も、そのお店にはまだ売れずに僕のF2アイレベルはショーケースの中にいつもひっそり佇んでいた。そのお店に立ち寄るたびに、心の中で「まだある。まだ買い戻すチャンスがある」と思ってた気もする、今思うとね。

それでも、ずっと買い戻さずにここまできたのは、その途中にF2フォトミックを購入していた、ということがある。F2アイレベルを手放した後、ニコンミュージアムでF2のデモ機を触る機会が何度かあって、あのシャッターフィールを思い出した僕は、再びF2が欲しくなってタイプ違いのフォトミックを購入したわけである。

もちろん、F2の主軸であるフォトミックは素晴らしいカメラである。しかも精悍なブラックボディ、不満があるわけじゃまったく無い。けれど、僕の心にその後もジワジワとこみ上げてきた感情というのは「じぶんがフィルムカメラを始めた頃の、あのF2とやり直したい」そんな感情だったんだよね。シルバーボディの、アイレベルの、あの眺めであり、手触りであり、シャッターフィール。フィルムカメラを始めて数年経つけど、どこか初心に帰りたいと思うじぶんがいたんだろうね。

「新しいカメラ」はもういらないけど、その代わりに「あの頃のカメラ」を手元に戻すことにしよう、そう小さな決意を抱いた僕は、「きょう、もしお店をのぞいて、僕が手放したあのF2アイレベルがまだ売れずに残っていたら、僕が買い戻して連れて帰ろう」と思い立ち、仕事帰りにお店に立ち寄ってみた。そうしたら、そこにはまだF2アイレベルが待っていてくれたんだよね。

買い戻した理由としては、他の人からすればまったくもって説得力のあるようなものでは無いんだけど、僕にとってはこれ以上ない強烈な理由だったりする。「あの頃のF2アイレベルともう一度撮りたい」、それだけで理由は十分だった。お店の馴染みの店員さんに買い戻したい旨を伝えたら、1万円ほど安くしてくれてこれもありがたかった。同じカメラ好き同士、買い戻すという行為に至る気持ちをしっかり汲み取ってくれたんだと思う。

考えてみると、僕は買い戻すという行為をここのところ続けている。Rolleiflex Standard、Nikon FE、Nikon FA、Rollei35、そしてこのNikon F2アイレベル。実はこの後にまた続けてポストしようと思ってるけど、RICOH GRも再び買い戻すに至っている。Nikon F5もそうかな、手放したF6のオマージュ的に手に入れ直したカメラかもしれない。心が完全に「かつて使っていたカメラ」へと向かってるんだな。その答えがどこにあるのか、それをここから探っていきたいと思うじぶんがいるのである。

Nikon F2の美しさは異常。ちょっと惚れすぎの感はあるけど。 正確にいうとNikon F2アイレベルとAuto Nikkor SC 50mm f1.4の組み合わせだね。もうほんと惚れ惚れする...

 

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