NikonとNIKKOR

リバーサルの秋、Nikon F5の秋。

Nikon F5

数ヶ月前まで僕の手元にあったNikon F6は、今はもう無い。しかし、代わりにそれと同等、いや、プロ機としてはそれ以上の実力を伴ったとされるフィルムニコンのフラッグシップ機「F5」がやってきた。理由は特に無い。F5は理屈で選ぶカメラではなくて、手にした途端に尋常では無いその迫力に心を鷲掴みされ、気がついたら買っていた、そんな理性を圧倒するカメラなのである。

予兆はたしかにあった。秋も深まり、辺りが紅葉で色づき始めたのを目にして、そろそろリバーサルで撮りたいという気持ちが、ここ数日間、僕の中にあった。ラティチュードの狭いリバーサルフィルムゆえに、手持ちの露出計のあるカメラの中からどれを選ぶか、もしくは機械式カメラにリバーサルを詰めるか、いや、いっそ中判カメラでリバーサルを楽しむか、などと考えていた。そんなところに現れたのである、完全無欠のF5が。

Nikon F5

世の中のプロ機が即時性のあるデジタルへと移行し始めた頃に登場したF6と比べると、このF5はまさにフィルム時代の真っ只中にNikonの技術のすべてが注ぎ込まれたとされる、文字通りプロ機中のプロ機。F6がある程度ハイアマチュア向けにマイルドに味付けされたカメラだとすると、このF5は完全にプロの方しか見ていないカメラ。たしかに、手にすると、とにかくハードなオーラが半端ない。

詳しいスペックは、いつもの通りサンライズカメラさんのサイトを見ていただくとして(僕もこれからF5のことを少し調べてみるつもり)、この正確無比な露出性能に思う存分のっかって、リバーサルフィルムを詰めてみたいと考えている。お店でのぞいたファインダー、切ってみたシャッター音は、なかなか本能に突き刺さる衝撃的なものだった。空シャッターフリークである僕にとって、また楽しみが増えたことは間違いない。それもシビれるレベルの。(僕のF5は50周年モデルではない、素のF5)

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