僕が所有するLeica M3にはライカ製のレンズではなく、ZEISS Planar T*2/50 ZMがついている。過去のブログにも書いたけど、M3ボディを購入した時にたまたまいいライカ製レンズが在庫に無く、店員さんに他におすすめのレンズがないかと尋ねたらすすめられたMマウントレンズ。そういう意味ではたまたま巡り合ったレンズなんだけど、カメラやレンズに詳しくない僕でもツァイスだのプラナーだのという言葉は聞き覚えがあり、何より装着した時の雰囲気が何やらクールで、値段もかなり抑えられたし、縁あってボディに装着したまま持ち帰ったものだ。
以来、Leica M3で撮る時は、レンズは常にこのZEISS Planar T*2/50。もうなんかからだの一部のようになってきたんで、今となってはエルマーなんかもあまり目に入らない。僕にとってライカの写りとは、このM3とPlanarが描き出す世界のことなんだ。そうやって撮り続けるうちに分かったのは、ボディというよりPlanar効果だと思うんだけどど、カリッとシャープな描写をすること。
いい意味で、僕が当初思い描いていたいわゆるフィルムライカの写りよりはかなりシャープな印象がある。このZEISSブランドのレンズは現代的レンズでもあるから、なんというかクラシックなボディにモダンなレンズが組み合わさった効果とも言えるんだろうか。僕にはその世界がとても新鮮で、すっかりこの組み合わせに魅せられたのである。
とはいえ、この組み合わせにEktar100やFuji PRO400Hなどを入れると、またその写りはいい具合に揺らいで変化する。撮るたびにいつも新鮮だったりするんだ。世界のカメラとレンズをリードしてきたドイツの二大ブランドの共演はダテじゃない?笑。ライカ製のエルマーは、生きてるうちに一度は試してみたいとも思うけど、いまはPlanarに恋してるんで、いつかIIIfを手に入れた時のお楽しみかな。