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それでも、やっぱり、ライカがいいなと思う日々。
近ごろはデジカメが僕の中で完全にライフスタイル化していて、Olympus PEN-FやSIGMA dp3 Quattro、FUJIFILM X-Pro1など多種多様な機材を楽しんでいる。どのカメラも「軽快」であることがポイントで、そういう意味ではカメラは決して高価なものじゃなくても楽しめることを再認識してるといっていい。けれど、こうしていろんなデジカメを触りたくしてこそしみじみ思うのが、ライカというカメラの素晴らしさだったりもするのである。
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常にライカへ帰る、そんな風に表現すればいいのかな。あの金属の塊が濃密に凝縮された重量感が、このカメラが他とは違う只者じゃない感じを痛烈にアピールしてくるし、各部の細部の作り込みや精密機械を動かしている感を無言の圧で伝えてくる操作フィールは圧巻というほか無い。他のカメラを使えば使うほど、ライカの凄さが如実となり、再びライカを手にとりたいと思わせるのである。そんなカメラを僕は他に知らない。
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ぼくがここで言うライカとはM型デジタルのLeica M-P typ240である。もう数年前のモデルになるが、日々手にした時のこうした高揚感はいまだまったく変わらない。いや、その愛着であったり、常に歓びを呼び戻してくれる感覚は日増しに増大しているかもしれない、とさえ思える。これだけ古びないのであれば、このカメラの高価なイメージというのは真実を言い得ていないのかもしれない。デジカメだから100年はもたないけど、一生ものといっていいくらいの息長く続く歓びは、適正価格であり、いや、むしろ割安価格なのかもしれないとさえ思ってしまうじぶんがいる。
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そういえば、好きな写真家のセイケトミオさんのブログを見ていると、コンデジタイプのX2のユーザーでもあることがわかる。僕もX2を所有しているので、セイケトミオさんがX2への愛着を語る様子はとてもうれしい。実際、X2が叩き出すJPEGモノクロは、このライカというブランドがJPEGでの色出しに尋常じゃないこだわりを持っていることがひしひしと伝わってくる。現代のライカこそ、往年のライカの最大のファンなのである。
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じゃあライカを持てばいい写真が撮れるのか?といえば、決してそんなことはない。ライカ以外のカメラでライカの写真を軽々と抜き去り置き去りにする人がたくさんいる。だから、ライカでいい写真が撮れるかといえばそこに直接的な因果関係があるとはいえないけど、どこか「ライカを手にすれば、いい写真が撮れそうな気がする」というのはある。そして、それは案外、カメラで写真を撮る上ではいちばん優秀な「性能」なのかもしれないのである。
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そうやって、デジタルライカを触り続けていると、極々自然とフィルムライカにも触りたくなる。現代のM型デジタルのルーツであるキング・オブ・ライカのM3、そしてすべてのライカの原型、いや、世の中のすべてのカメラの原型といっても過言ではないバルナックライカへと思いはどんどん飛び火していく。そしてまた、ライカというプロダクトに日々魅了されていくのである。なんか書いていて気恥ずかしくなるフレーズばかりだけど、これがライカを思う僕の嘘偽りない本音の感想なのである。ユーザーにそこまで惚れ込ませるライカとは、やっぱ尋常じゃないないなとつくづく思うのである。きょうは金曜日、明日にはまたLeica M-P typ240を手にできる週末がやってくる。このワクワク感はまったく色褪せないのである。