RICOH GR

一眼レフをすべて手放し、RICOH GRだけ残した。全然「十分だろう」という期待しかない。

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Nikon D750とレンズ4本、Nikon Coolpix P900、それとNikon Coolpix P340を先週手放した。理由は何本か前のブログに書いたから、ここでは割愛して。で、その後の僕はどうなっているのか。当たり前だけど手元にはGRしか残っていないから、こいつでひたすら撮ることになる。平日だけじゃなくて週末もずっとGRとにらめっこだ。まず試したのはAPS-Cサイズのセンサーを搭載しているGRで、過去に持っていたNikon D5300のように撮れないのかというテスト。これまで僕はGRには一眼レフにはない味を求めたし、一眼レフのような撮り方はしてこなかった。GRで撮る時はスピード重視、だからいつもほぼプログラムモードでホワイトバランスもオート、エフェクトは使ってたけど、いじるとしたら露出とエフェクトの選定くらい。本当にいわゆるスナップしか撮ってこなかった。そのいかにもGRらしい撮り方を疑うというか、壊すところから入ってみた。すると、まずホワイトバランスが意外にも効くというのがわかった。僕はD750の時は蛍光灯や晴天日陰を好んで使ってきたけど、GRもそのへんが十分使えるというのがわかった。そして一眼レフの時と同様、絞り優先モードも改めて試してみた。これも想像以上に使えた。単焦点F2.8のGRレンズは絞り開放にすれば一眼レフのAPS-C機並みに十分ボケがつくれるということにも今更ながら気がついた。となるとどうなるか。結論としては一眼レフのように十分撮れるという性能こそ、このGRの真骨頂じゃないかと再認識するに至った。

あと35mm換算で28mmのGRレンズの画角もかなり新鮮だ。ズームこそ無いけど僕が動けば広角から寄りまでGRはまさに万能なカメラとして機能してくれる。そして何と言ってもいつどこへでも連れて行ける。通勤、出張、そしてロードバイクで走る時まで場所を問わず連れて行ける。つまり四六時中GRでいけるし、それだけ一緒にいれば嫌というほどこいつの活かし方がわかってくる。GRは”最強のスナップシューター”と銘打って世の中にポジショニングを絞ったカメラとして知られていると思うが、機能を削ぎ落としたというよりも、むしろどんなシチュエーションにも応えられる万能カメラということがわかたてくる。とすると僕なんかが勝手に掘り下げる、いかにも”GRっぽい”写真以外の実にいろんな写真が撮れるカメラであること強く感じさせる。何事も”使い倒してナンボ”だなあと思うわけだ。それもかなり強烈に。自分で言うのもなんだけど、GRで思うような写真が撮れないとした、それはじぶんの腕のなさだと。一眼レフのサブカメラとしての使い方ももちろんおもしろいけど、カメラはこれ一台でも大丈夫。こいつだけで十分本格的なカメラライフを楽しめるし、単焦点レンズの訓練にもなる。もし、カメラを一台だけに絞って検討している人がいるとしたら、ぜひGRを最有力候補にしてほしい。このカメラにはまだまだ僕らが気づいていない使い方があり、味や世界観がある。このブログでもそういうチャレンジによって生まれる写真たちをできるだけたくさん載せていきたいと思う。なかなかやるGRの検証みたいに思ってもらえたら、これまた本望だ。シンプルだけど写真はシンプルじゃなく多面的で深い、そんなGRの魅力をどんどん共有していきたい。こいつの性能の隅々までを知り尽くしたい。