KONICA C35

週末はフィルムカメラと森の中へ。

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といってもこの写真はGRで撮ったものなんだけどね。そう、きょう撮ったフィルムは月曜日にお店で現像してもらうまでおあずけなのである。自家現像とか僕にはできそうにないし、現像に出す時にカメラのキタムラでフィルムも買えるしね、僕にはこの週末は現像までのドキドキの時間がいいのかもしれない。

で、きょうの散歩カメラは初めてKonica C35を連れ出した。あと、いつものNikon FEにRICOH GR。カメラバッグにC35とFE、財布や携帯を入れてるショルダーバッグにGRや予備のフィルムを詰め込んで歩いてみたけど、意外と身軽で平気だった。そして、まずはC35で数枚撮る。操作するのはまさにピントだけ。あとは露出はすべてオートといういかにもスナップ向きの手軽さ。シャッターを切ってみるとチッというかすかな音が鳴る。レンジファインダーだからミラーショックもなく、これなら街中で撮ってもまわりの人が気にならないだろうし、ボディも小ぶりだからカメラを向けても威圧感はないだろうね。ただファインダーの中に写り込むサイズの枠があるんだけど、その外側にも絵が見えるから実際の写真の構図感覚を掴むまで僕には少し慣れる時間がいるかなと思った。というわけで数枚試し撮りを済ませたら、カメラをFEに持ち替える。

Nikon FEとの週末もこれで4回目かな。さすがに過去のいくつかの失敗が教訓になって、感度、絞り、SSの設定、露出計の確認などなど確かめながら撮影に入る手順のようなものをつかんできた。きょうは僕が思うにその一連の操作にミスはなかった気がする笑。これまでは比較的絞り開放気味で撮ってきたんだけど、きょうからは2段絞ってF4で撮ってみた。さて、どんな風になるかはこれまた週明けまでのお楽しみ。それにしても、このフィルム一眼レフのシャッター音とフィルムを巻き上げる音は何度聞いても心地いい。ジーッ、カシャン、ジーッ。僕の散歩コースはちょっとした森の中のような空間なんだけど、静かな木々の中で僕の足音とこのフィルムカメラの操作音、そして鳥の声だけが控えめに響く。あゝ僕はやっぱりこの感触と音が好きだと再認識した。この21世紀のデジタル時代、何かと複雑で慌ただしい毎日のなかで、このフィルムカメラと過ごす時間は、辺りが一瞬空白になるようななんとも言えない緩やかな感覚をえることができる。レトロな音や人間味のある質感なんだけど、手ごたえは昭和の匠たちのモノづくりへのこだわりが感じられる機械の確かさ。フィルムカメラとは絶妙な立ち位置の、まさに今こそ使うべきプロダクトなんじゃないかと感じ始めている。

そうして、きょうも24枚撮りのFUJI FILM業務用100を3本撮った。一枚一枚確かめながらじっくり撮ったつもりだけど、あっという間だったな。カメラの試し撮りは終わったけど、まだまだ僕の腕前の試し撮りは続くからとにかく一枚でも多くのフィルム写真を撮ろうと考えている、今はね。と言いながら、練習している感覚というよりはただ純粋に撮るのが楽しいんだけどね笑。こうして文字にするとなんかいろいろ理詰めで考えながら撮ってるように書いてしまうけど、全然子どものように無心で無邪気にまるでおもちゃで遊ぶかのように楽しんでるだけでもあるから、しぶんでも少し笑う。

というわけで、僕の目の前に役者は揃った。FEとC35とGR。それぞれ個性や持ち味はまったく異なる三台のカメラだけど、その違いが僕の日常のカメラの空白時間を埋めてくれるようなところも感じていて、まさにどんなシーンでもこの三台が代わる代わる僕のもうひとつの目になってくれるだろう。そして、この記憶カメラもきっともう少し豊かなものになる気がしている。

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