Nikon Df

急がないカメラと、ゆっくり撮ろう。

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Nikon Df, 50/1.8G, 撮影はiPhone

今朝も愛犬と散歩カメラ。カメラはNikon DfとオートフォーカスのAF-S Nikkor 50mm f/1.8G Special Editionだ。なんだかんだで1時間以上歩いていただろうか。何を撮るわけじゃないけど、朝の光と住み慣れた街を撮り歩くのが、僕と愛犬の週末のスタイルだ。

今年はいくつものカメラを手に入れたけど、このNikon Dfは買ってよかったと思える筆頭かもしれない。Nikon最新のヒット作であるD850なんかに比べると、もう発売から数年経つし、スペックもずいぶん劣るモデルになるのかな。それでも、僕のようにカメラに高画素やスピード、高度な補正性能を求めない、フィルムカメラで撮るような気分を求める人にはうってつけのカメラかもしれない。それは機能云々とかじゃなくて、「ゆっくり撮ることを楽しむ」という点においてね。

もちろん、Dfも現代のカメラだから連写もできる。でも、それはもしもの余裕として備えてはいるけど、それはそれでゆとりとして、撮る時は一枚一枚ゆっくり撮ることに重きが置かれている。ISO感度も、シャッタースピードも、絞りも、すべて軍艦部のボタンをカリッカリと指で動かしながら、露出をイメージして撮る。絞り優先でも、すべてオートのプログラムモードでも撮れるんだけど、できればマニュアルがいい。カメラに委ねるんじゃなくて、カメラと対等に対峙しながら共同作業として写真を撮る。そういう感覚で撮れるのがこのDfというカメラの最も愛すべき特徴だ。

世の中はそれでなくても忙しく、猛スピードで未来へ突き進んでいっている。そんな時代を生きる僕らはある意味、否応無しにそのスピードに合わせて走らざるを得ない。そんな時代の真っ只中にあって、カメラを持ってゆるりと散歩するときくらいは急かされずに歩みたい。フィルムカメラが再び脚光をあびているのも、そういうスローなところだろうし、フィルムカメラでなくともそういう「急がない心地よさ」を提供してくれるのが、このデジタルだけど「急がないカメラ」、Nikon Dfなんだな。同じようなカメラでいえば、FUJI FILMのX-Pro2なんかがそうなのかな。このジャンルのニーズは決してメジャーではないと思うけど、無くてはならないジャンルでもあると思う。カメラはハイテクである前に、とてもエモーショナルな道具であり嗜好品だからね。

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