前にも同じようなニュアンスのことを書いたかもしれないけど、もう一度おさらいとして。ここのところレンジファインダー機やミラーレス機を増やしてしまったんで、これはひょっとして頻度として使いきれないものもか出てくるかなと思ってたんだけど、今のところ上手く使い回しができている。
というのも、平日にカメラを持ち出すことが増えたことが大きい。これまでの僕は、平日はコンパクトカメラ(RICOH GRかKonica C35)を持ち出すことがほとんとで、一眼レフやレンジファインダーといったいわゆる本格的カメラは週末だけしか楽しむことができていなかった。もちろん、コンパクトで平日撮るのもおもしろかったんだけど、やっばりマニュアルライクに撮る本格的カメラを操ることが僕にとってのいちばんの楽しみ。とはいえ、本格的カメラを平日に持ち出すイメージはちょっとわきづらい。そんな少し悩める状況だった僕の日常を変えてくれたのがバルナックライカだった。
バルナックライカの中でも板金ライカと呼ばれてひと回り小さなLeica IIIaを手に入れてからというもの、すっかり平日にレンジファインダー機を鞄に入れることが習慣になった。それまで週末用カメラだったM3もスナップシューターとして再評価できたし、それらがきっかけでデジタルライカやオールドレンズ用ミラーレス機も新たに手に入れることになった。
平日はもっぱらレンジファインダー機でストリートをスナップするのが日常になった。オールドレンズをつけて街を撮る感覚は、なにか時空を超えて世界を見つめてる気がして、とてもおもしろい。その日の気分やシチュエーションによって数台のスナップシューターたちを持ち替えて仕事の行き帰りの時間をささやかに楽しんでいる。
平日がそんな速写的な分、週末はゆっくりじっくり撮りたいと思うのも、あらためて再認識した。そうなると週末は一眼レフがいい。一眼レフにオールドレンズやAFレンズ、望遠レンズなんかを付け替えては、散歩しながら道端のなんてことない日常を撮る。平日のレンジファインダーとは異なる、もうひとつのカメラの醍醐味だ。自然と身につき始めたこのカメラの使い分けだけど、今のところとてもしっくりきている。
ただひとつ気がかりなのは、コンパクト二台の使用頻度が減ったこと。RICOH GRとKonica C35のことなんだけど、今の僕はマニュアルライクに撮ることが楽しいから、ほぼオートで撮れてしまうこの二台のコンパクトは、どうしても後回しになってしまう。あと、APS-CデジイチのNikon D300もかな。望遠用にしていたんだけど、Df用にフルサイズ用望遠レンズを買い足したから、D300もどうしても出番が減っている。このまま使いきれない日々が続くようなら、この3台は潔く手放すことも検討しなくちゃいけない。カメラやレンズは使ってあげないとメンテナンスにならないからね。
とはいえ、今のところはまだ様子見の状況。気分転換という意味でもカメラやレンズが複数台あることは楽しかったりもするから、このまましばらくカメラを毎日自然体で使い回してみて、じぶんにもカメラにも幸福な選択をしたいなと考えている。僕なんかよりも数倍、いや桁が違うくらいの機材を保有するカメラクラスタの人たちがいるけど、どうしてるんだろうな、その満遍なく機材を愛する使い回し方。そんなことを考えながら、今夕の散歩カメラと明日のスナップカメラを吟味しているところである。
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