Baby Rollei

僕はやっぱりローライフレックスが好きなようだ。

Rolleiflex Standard & Rolleiflex 4×4

もともと僕が欲していた中判カメラは、ローライフレックスだった。何故かは分からないけど、ハッセルブラッドよりローライフレックスに魅せられた。それはやはり二眼レフ独特の見た目のイメージと、それを使って撮られていた写真家・川内倫子さんの印象が脳裏にあったからだと思う。

最初に手に入れたローライフレックスは、川内倫子さんやローライファンがよく使う3.5Fや2.5Fではなくて、ローライフレックス・スタンダードというモデルだった。

いわゆる120フィルムの一番初期のモデルで、一般的なモデルのようにフィルムの一枚目が自動的に出るオートマット式ではなくて、赤窓を見ながらじぶんで一枚目までクランクを回してフィルムを送るタイプ。あと、フィルムチャージとシャッターチャージも別々で以降のモデルよりはひと手間かかる機種だ。ファインダーも古い分だけ暗めなんだけど、このスタンダードにとにかく魅せられた。そして、僕の中のローライフレックスのイメージは、このスタンダードになっていった。

けれど、所有カメラを半分ほど断捨離する機会の時に、魔が刺したというか、このスタンダードを一度手放してしまう。ついつい、その直前に手に入れたハッセルブラッドを手元に残し、もともと中判カメラといえばそれだったはずのローライフレックスを手放してしまうのである。でも、手放してみて初めて分かったのである。やっぱり僕は、もともとローライフレックスに憧れ、愛していたんだと。

週末の午後、散歩を終えて部屋でこの二台のローライフレックスと戯れている。一度は別れたけど、またこうして奇跡的に再会を果たしたローライフレックス・スタンダードと、それによってローライフレックス愛を再確認して手に入れたベビーローライ。ベビーローライは戦前タイプのものなんで、まさにスタンダードと同じ所作でフィルム装填やシャッターチャージを行う。この機械の象徴のようなひと手間かけて撮る所作がなんとも緩やかな時間で心地いい。

実用的にはハッセルブラッド500C/Mのほうがモダンでスタイリッシュ、シャッターフィールも派手さや手応えがあるんだけど、僕はどうやらローライフレックス派らしい。ローライフレックスの佇まいと静かな感じが性に合うんだと思う。今回、二台のローライフレックスを手にして思うのは、カメラはやっぱり何でもいいというわけじゃないということ。実用品だけど、そこには撮り手がときめく愛がないといけない。他人からの見え方はどうでもいい、じぶんとカメラの間の親密な愛。

正直、またけっこうお金をつぎ込んじゃったなという反省もなくは無いけど、このじぶんの原点のようなローライフレックス愛を再確認できたという意味では、一度手放したプロセスも含めて通過しなくてはならない出来事だったのかもしれない。いつまでプローニーフィルムが使えるだろうかとか、僕がいつまでコストや手間も含めて中判カメラを使い続けることができるだろうかとか、思うところはあるけど、仮に中判撮影をしなくなる日が来たとしても、ローライフレックスだけは手元に残しておこうと思う。僕が憧れのようなものを抱いた、あの気持ちを忘れないために。

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