Nikon D300

まあでも僕は単焦点のほうが好きかな。シンプルで美しい。

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日曜日の午後、少しだけNikon D300+18-200mmを連れ出して散歩カメラしてきた。昨日はNikon Dfを持ち出したから、今日は気分を変えてというのと、僕はカメラは適度に使ってあげるのが最高のメンテナンスだと思ってるから、それも理由のひとつ。あと、もうすぐ息子の運動会もあるから、ズーム慣れしておこうというのもあってD300とズームレンズに触っておきたかった。

暗所に弱いといわれるD300だけど、昼間は10年前のカメラとは思えない高性能さを感じさせる。特にシャッターフィーリングはDfに勝るんじゃないかというくらい気持ちいい。ひとつ難点をあげるとするなら、重さかな。フィルムカメラ慣れした僕にはD300の重さはかなり疲労に直結する。D300に望遠ズームレンズをつけると1kgは超えるんだろうか、かなり首にずっしりくる。今週末は最新機種のNikon D850の発売でTwitterなんかも実に賑やかだけど、ボディたけで1kgを超えるその重さは、僕にはちょっとないなあというのが正直な感想。どこをとってもハイスペックなその機能も、僕のような撮り方のアマチュアにはほぼほぼ使い切れないし、手に余る。そうやって考えてもNikonのフルサイズ最軽量Dfを選んだのは僕的には正解だったと思う。

D300の話だけど、D300というより望遠レンズがその重さゆえに軽快感を奪うところがあって、”あゝ僕はやっぱり単焦点レンズがいいなあ”とあらためて思った。それもマニュアルフォーカスで、明るすぎないコンパクトなF値の単焦点レンズ。まず軽量というのがいちばんだし、ズームがない分だけ画角決めやその思考もとにかくシンプルだ。それは写真を撮るうえではとても大きなことで、頭の中に画角のイメージがわきやすいし、足を使って撮り回る行動プロセスが僕には気持ちいい。あと、レンズの構成もシンプルな分、写りのほうもやっぱり研ぎ澄まされた美しさがある気がする。僕の所有する単焦点レンズはすべてフィルム時代のマニュアル仕様でオールドレンズ世代だけど、現代のデジイチに装着しても驚くほど美しい写真を僕に見せてくれる。これはもうカメラやレンズに限らず世の中の万物がすべてそうだけど、シンプルであればあるほど享受できるものは美しい。僕はそう思う。赤城さんの本”ズームレンズは捨てなさい”じゃないけど、レンズはやっぱり単焦点が撮る行為も、あがる写真もいいなあと思えるんだけど、みんなはどうだろう。

ズームレンズ、なかでも僕が所有するDXフォーマット用の高倍率ズームは、広角から望遠まで一本で事足りて便利ではあるんだけど、活躍の場は息子のスポーツシーンの撮影あたりが主で、それ以外はやっぱり単焦点で撮ることが僕のスタンダードになるだろうなあ。そういえば、そのDX用のレンズだけどフルサイズのDfにもしっかり使える。フィインダーの中の画角は35mmより狭い画角フレームでの撮影にはなるけど、万一Dfに望遠をつけたい時でも使い回せるのはいいよね。不変のFマウントの恩恵とか思想はこういうところにも地味に気配りが行き届いていて、Nikonユーザーとしてはとてもうれしい。昔はズームレンズもひところハマったけど、いまあらためて僕は単焦点レンズの呼吸のほうが好きだな。世の中いろんなものが便利になっていくけど、カメラやレンズについては不便で構成もシンプルなもののほうが、撮り甲斐があるし写真の仕上がりも美しい。もうカメラやレンズは増やさないでおこうと思ってるけど、一本だけ単焦点の望遠レンズというのはアリかもしれないな。今日もいくつか新しい気づきみたいなものがあった。カメラはその奥深さも含めてやっぱり楽しい。

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