まず朝の愛犬との散歩に連れ出したのがNikon F2とAuto 50/1.4。犬と暮らしていると必ず朝晩散歩をするんで、こうして確実にカメラを一台持ち出すことになる。犬のリードを片手で持ってるから、片手で撮れるAF機を持ち出すことが多いけど、できればMFで撮りたいという気持ちも強くて、たまにこうして機械式カメラを持ち出す。休みの日の朝の静かな住宅街にF2の甲高いシャッター音が響く。そして、少し強めのミラーショックと共に頭蓋骨に響いて目が覚める。
散歩から帰ると身支度をして、午前中のうちにロードバイクで軽く朝を流す。相棒はコンパクトなバルナックライカ IIIaだ。昨日もロードバイクで出かけた時に背中に積んでいたんだけど一枚も撮らず帰宅したんで、今日こそはとロードバイクを停めて辺りの初夏の緑と共に数枚シャッターを切った。あいかわらず元気のいいシャッター感覚。Nikon F2ほどではないけど、この IIIaのメリハリのあるシャッター感覚もどこか冒険用カメラのような雰囲気があって、街撮りだけじゃなくこうして野山にも持ち出す。
そして一日を締めくくる夕方の愛犬との散歩には、Nikon DfとオールドニッコールAi 35/2.8を連れ出した。デジタル一眼レフではあるけど積極的にMFで撮りたいと思わせるDfというカメラはとても貴重な存在だ。僕がDfを手に入れたのは昨年の秋だけど、このDfが登場したのは2014年で発売から四年になる。それでも独特のカメラゆえにニコンのフルサイズ一眼レフカメラの現行ライナップモデルとして今も古さを感じさせないカメラ。というか、そもそも往年のフィルムニコンを復活させたようなモデルだから古くなりようがないところも僕は気に入っている。
というわけで今日は一日で三台のカメラを連れ出すことができて、なかなかメンテナンス日和となった。少し前のポストにも書いたけど、カメラは使うことが最大のメンテナンスだから、一日に複数台のカメラを持ち出せた時はなかなか満足感が高い。カメラは物理的には一台あれば事足りるけど、こうして出かける際に複数台のカメラの中から連れ出すカメラを選ぶ行為はとてもたのしい。レンズの組み合わせも考えたら、かなりのバリエーションを堪能できるしね。さて、明日は三連休の最終日。ほんとは中判のRolleiflex Standardを連れ出したいところだけど、まだ初回の試し撮りの現像あがりも確認できていないから、ひとまず他のカメラの出番かな。カメラやレンズ。趣味としては最高の道具=アイテムだと思う。
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