VSCOの無料版プリセット10パターンを試してみた。
VSCOのiPhone用アプリは数年前から入れていて、入れた当時はフィルム調写真にどこか憧れてたまに使っていたけど、最近はiPhoneカメラで撮ったものをたまに加工するくらいで、ほぼ使っていなかった。
でも、今朝たまたま読んだネット記事の中に「実際のフィルム写真」と「デジカメ画像をVSCO化した写真」が比較例みたいにサラッと一枚ずつだけ載っていて、そうだ僕もこれまで比較としては試したことないなと思いつき、ひとまず無料版で使える10種類のプリセットをすべて比較してみようと思い至ったわけである。いちばん上のタイトル下の写真がLeica M-P typ240で撮ったJPEG撮って出しのオリジナル画像。そして、ここから下の10枚の写真がVSCO無料版で使える10パターンの全プリセット使用写真たち。なぜか縦構図の写真をチョイスしてしまったので比較しづらいかもだけどご容赦を:)
まずはモノクロのb1という加工。いやあ、悪くないな、というか、普通にいいな。VSCOがあればわざわざフィルムで撮らなくてもいいんじゃない?という声があるのもわかる気がする。まあ、僕の陳腐な解説は余計だろうから、次々と見てもらおう。
これはb5。ちょっと暗部が黒つぶれしてるけど、むしろその粗さがフィルムっぽいかもしれない。
これはc1。なんだか加工感来たねって感じ。こういう外国の空気のような色の転がり方が好きな人はけっこうあるんじゃないだろうか。
これはf2。いやあ、空気感来たな!って感じ。少し靄がかかった風合いは、いかにも雰囲気アリな世界。なるほどー。
これはg3。もうちょっとボキャブラリーがなさ過ぎて質感の違いを言葉で言い表せなくなってきてるな笑。でも好きな人多そう。
これはm3。この辺になると、少し意図して汚してる感を出してきている感じかな。清潔な日本の街角というより、適度に汚れた外国の街角な雰囲気かな。
これはm5。完全に色が変わったって感じ。寒色ベースだった写真が暖色ベースの秋風になったイメージかな。これはこれでニーズはある気がする。
このp5はフィルム調でもクロスプロセス現像的なものということになるのかな。ハードな感じが出てちょっとトイカメラ的。やんちゃ感あるね。
このt1は薄いヴェールを被ったようにマットな印象に。フィルムの露出が甘かった時のあの雰囲気が出てるといえば出てる。なるほと。
そして最後はx1。薄いヴェールのモノクロ版といったところだろうけど、この露出の甘い時の感じは、僕がモノクロフィルムで撮る時によく似てるかも笑。むしろリアリティあるかも。
というわけで、以上がVSCOの無料版で使える10種類のプリセットを一気に並べたものだ。ちなみに有料版は年間2000円ほどで130種類以上という膨大なプリセットが利用できる。Twitterで有料版ユーザーの人に聞くと「いろいろ試して結果5種類くらいに落ち着く」と言ってたけど、お試しで7日間使えるから、究極のじぶん向きプリセットを探すのもアリかもしれない。そういう僕はここまでやってみて「やっぱりライカのJPEG撮って出し」のオリジナル画像がいちばんいいんじゃないかと思ったりしてるけど笑。
まあ、でも実際、フィルムの値段は今後間違いなく高騰を続けるから、フィルムで撮るという行為が無くても〈フィルム調の写真が撮れればそれでいい〉というのであれば、コストや現像の手間がなくデジカメで楽しめるVSCOの世界は、LightroomのRAW現像なんかよりも手軽でクオリティも高いからアリだと思う。まだVSCOをしっかり使ってみたことはないというひとは、まずはじぶんで試してみてください。なにかあなたとカメラの新しい世界が開けるかも。