平日はレンジファインダー、週末は一眼レフとフルサイズミラーレス。
別に厳密にそう使い分けてるわけじゃないんだけど、夜なら少し涼しげなスナップシーズンに突入して、自然とカメラとの向き合いがそうなっている。
要は平日の街中ではレンジファインダー、週末の散歩カメラには一眼レフ&フルサイズミラーレスということである。
それにしても平日に持ち出しているLeica M-P typ240とColor-Skopar 35/2.5 C-typeの軽快さが良い。Summilux50と比べると驚くほど軽く、レンズの出っ張りもコンパクトで、自然と鞄から取り出す頻度も増える。
この「持ち出しやすくて、取り出しやすい」というのは、スナップにはほんと大切だと思っていて、ちょっとした億劫さでシャッターを切る枚数は減ってしまう。
その点、カラスコを装着したLeica M-Pは、首からストラップでぶら下げつつ、常に右手に持って歩けるサイズ感。しかも、全身ブラックだから、夕刻以降は闇に紛れて目立ちもしない。ウエストレベルでカメラを構えて目測でサクサク撮れる。この組合せはかなり成功だったなと。
でも、そうやって速写してると、やがてじっくりカメラを構えてファインダーを凝視しながら撮りたくもなるんだよね。そうすると、ちょうどタイミング的に週末がやってくるんだ。
僕の場合だと、それはNikon DfやNikon Z6、フィルム一眼レフなんかにカメラを持ち替える時間。平日の速写とは真逆に、辺りの人を気にせず、静かにのんびりと撮り歩けることがとても心地いいんだ。
もちろん、週末にレンジファインダーで撮ってもいいんだけど、僕の場合は平日に一眼レフを持ち出すことはほぼ無いんで、週末はできれば一眼レフやフルサイズミラーレスと戯れたいという気持ちも大きい。いい具合にカメラを使いまわせる善循環だったりするんだ。
人それぞれカメラのローテーションには違いがあるだろうから、これはあくまで僕のパターンなんたけど、そうやってじぶんの心地いいカメラとの距離感や過ごし方ができてくると、自然と撮影枚数もすすむから、僕はそれを良しとしている。
そうそう、この写真は金曜の夜の屋台準備のシーン。僕の街、福岡は屋台の街でもあるからね、こうして街を歩けば福岡らしい風情も感じながら撮り歩ける。そして夜が明けて明朝には、こんどは一眼レフ&フルサイズミラーレスで家の近所の光と影を探す散歩。カメラと刻むリズムみたいなものかな。僕らしくいられるリズム。やっぱりいいよね、カメラは。